11月14日に開催されたBWFワールドツアー・香港OP(九龍・Super500)2日目は、各種目1回戦が行なわれた。
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多くの日本選手がコートに立った1回戦。その注目カードの一つとなったのが、桃田賢斗(写真)と林丹(リン・ダン/中国)の新旧サウスポー対決だ。前週の中国OP(福州・Super750)初戦でも対戦している2人だが、このときは桃田が林丹を2−0で下している。しかし、そのスコアは15本、21本と、第2ゲームはデュースに持ち込まれての辛勝だった。
リベンジをねらう林丹に対し、第1ゲームを先制したのは桃田。しかし、第2ゲームはすぐさま林丹が奪い返して、2人の戦いはファイナルゲームに突入する。林丹も同じ相手に2連敗は避けたい気持ちもあっただろう。その最終ゲームも大接戦となり、中盤までスコアは離れず15オール。すると、先に抜け出したのが桃田だった。6連続ポイントで一気にレジェンドを突き放して勝利。2大会連続の勝負は、新時代のエース・桃田に軍配が上がった。このほか、男子シングルスでは西本拳太、常山幹太も1回戦を勝ち上がっている。
女子シングルスは、世界ランク2位の山口茜(写真)が、インドの強豪サイナ・ネワールを2−1の接戦で振り切り、52分の勝負に決着をつけた。奥原希望はマレーシアの若手をしっかり退けて2回戦へ。世界ランク上位の2選手が結果を残す一方で、近況苦しい結果が続く大堀彩は、韓国のエース・成池鉉(スン・ジヒュン)に敗れ、佐藤冴香もタイのエース、ラチャノック・インタノンにファイナル勝負の末に敗戦。川上紗恵奈は中国の新鋭・高昉潔(ガオ・ファンジェ)と対戦したが、第1ゲームの0−2の場面で途中キケンとなり、白星は飾れなかった。
男子ダブルスは園田啓悟/嘉村健士、井上拓斗/金子祐樹、保木卓朗/小林優吾の3ペアが2回戦に進出。遠藤大由/渡辺勇大は、世界ランク1位のギデオン/スカムルヨ(インドネシア)に0−2で敗戦した。また、今回も5組が参戦している女子ダブルスは、福島由紀/廣田彩花、髙橋礼華/松友美佐紀、米元小春/田中志穂が初戦を突破。世界女王の松本麻佑/永原和可那は中国ペアに、福万尚子/與猶くるみはタイペアに屈し初戦で姿を消している。
混合ダブルスは初日の予選を勝ち上がった保木卓朗/永原和可那が、デンマークのニールセン/ボイエに勝利し、2回戦に進出している。
日本選手の結果、15日の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
西本拳太②〔21−18、11−21、21−17〕1●ルキャス・コロビー(フランス)34分
桃田賢斗②〔21−19、12−21、21−15〕1●林丹(中国)74分
坂井一将●0〔16−21、13−21〕②ジョナタン・クリスティ(インドネシア)33分
常山幹太②〔6−21、21−13、21−16〕1●イーサン・マウラナ・ムストファ(インドネシア)54分
▼2回戦(15日)
桃田賢斗 − 常山幹太
西本拳太 − カンタフォン・ワンチョレン(タイ)
【女子シングルス】
大堀彩●0〔10−21、12−21〕②成池鉉(韓国)46分
川上紗恵奈●〔0−2、途中キケン〕◯高昉潔(中国)
佐藤冴香●1〔22−20、13−21、15−21〕②ラチャノック・インタノン(タイ)71分
奥原希望②〔23−21、21−18〕0●ソニア・チェア(マレーシア)42分
山口茜②〔10−21、21−10、21−19〕1●サイナ・ネワール(インド)52分
髙橋沙也加●1〔21‐17、13‐21、19‐21〕②蔡炎炎(中国)52分
▼2回戦(15日)
奥原希望 − 高昉潔(中国)
山口茜 − 韓悦(中国)
【男子ダブルス】
保木卓朗/小林優吾②〔22−20、21−13〕0●オンYS/テオEY(マレーシア)34分
遠藤大由/渡辺勇大●0〔14−21、15−21〕②ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)28分
園田啓悟/嘉村健士②〔21−10、21−14〕0●ハルディアント/アングリアワン(インドネシア)29分
井上拓斗/金子祐樹②〔21−13、12−21、21−17〕1●譚進希/鍾瀚霖(香港)59分
▼2回戦(15日)
保木卓朗/小林優吾 − 譚強/何濟庭(中国)
園田啓悟/嘉村健士 − 井上拓斗/金子祐樹
【女子ダブルス】
福万尚子/與猶くるみ●1〔21−19、18−21、22−24〕②プティタ/サプシリー(タイ)85分
松本麻佑/永原和可那●1〔26−24、19−21、18−21〕②李茵暉/杜玥(中国)80分
米元小春/田中志穂②〔21−15、17−21、21−19〕1●孔熙容/金慧貞(韓国)65分
髙橋礼華/松友美佐紀②〔18−21、21−10、21−8〕1●ポンナッパ/レッディ(インド)52分
福島由紀/廣田彩花②〔21−10、21−9〕0●呂樂樂/曾曉昕(香港)27分
▼2回戦(15日)
米元小春/田中志穂 − チャニット/ファタイマス(タイ)
髙橋礼華/松友美佐紀 − 鄭景銀/張藝娜(韓国)
福島由紀/廣田彩花 − 董文静/馮雪穎(中国)
【混合ダブルス】
保木卓朗/永原和可那②〔21−19、21−14〕0●ニールセン/ボイエ(デンマーク)46分
▼2回戦(15日)
渡辺勇大/東野有紗 − 何濟庭/杜玥(中国)
小林優吾/米元小春 − 保木卓朗/永原和可那
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO