11月6日にBWFワールドツアー・中国OP(福州/Super750)が開幕した。中国では9月に常州でSuper1000の大会が開催されているが、今回は場所を福州に移し、Super750のレベルとして実施されている。大会初日の6日は、各種目1回戦の半分が行なわれた。
A代表らが中心となって参戦している日本勢は、初日に男子シングルスの桃田賢斗(写真)が登場。その1回戦の相手は、中国のスター選手である林丹(リン・ダン)だったが、桃田は第1ゲームを15本に抑えて先制する。第2ゲームは林丹にリードを許す展開で試合が進み、12−17と差をつけられた桃田だったが、ここから世界ランク1位の底力を発揮。連続得点で差を縮めて20オールに持ち込むと、最後は林丹のミスを誘い23-21で逆転勝利。1時間近い戦いを制した桃田が、2回戦に駒を進めた。
女子シングルスでは奥原希望(写真)、髙橋沙也加の2選手が1回戦のコートに立ち、それぞれ世界ランクで下位の選手に2−0で快勝。女子ダブルスも世界女王の松本麻佑/永原和可那が、中国の李茵暉(リ・インフイ)/杜玥(ドゥ・ユェ)をストレートで退けたほか、同じ北都銀行の先輩ペアである米元小春/田中志穂も、侮れないインドペアにファイナル勝負の末に勝利をおさめ、2回戦に進出した。
男子ダブルスは世界ランク10位の遠藤大由/渡辺勇大が白星発進としたほか、混合ダブルスの小林優吾/米元小春も2−0で勝利を飾り、初戦を突破している。
日本選手の結果、7日に行なわれる残りの1回戦の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼1回戦(6日)
常山幹太●0〔10−21、11−21〕②H・K・S・ヴィテンフス(デンマーク)34分
桃田賢斗②〔21−15、23−21〕0●林丹(中国)58分
▼1回戦(7日)
坂井一将 − サッパニュ・アビヒンサノン(タイ)
西本拳太 − 陸光祖(中国)
【女子シングルス】
▼1回戦(6日)
奥原希望②〔21−19、21−9〕0●レイチェル・ホンデリッチ(カナダ)33分
髙橋沙也加②〔21−13、21−9〕0●イザベル・ツォン(アメリカ)28分
▼1回戦(7日)
佐藤冴香 − 陳雨菲(中国)
山口茜 − ミア・ブリックフェルト(デンマーク)
大堀彩 − 韓悦(中国)
川上紗恵奈 − 陳曉欣(中国)
【男子ダブルス】
▼1回戦(6日)
保木卓朗/小林優吾●0〔18−21、13−21〕②韓呈愷/周昊東(中国)37分
遠藤大由/渡辺勇大②〔21−6、21−5〕0●P・チュウ/R・チュウ(アメリカ)21分
▼1回戦(7日)
井上拓斗/金子祐樹 − 欧烜屹/任翔宇(中国)
園田啓悟/嘉村健士 − ボディン/マニーポン(タイ)
【女子ダブルス】
▼1回戦(6日)
松本麻佑/永原和可那②〔21−18、21−19〕0●李茵暉/杜玥(中国)52分
米元小春/田中志穂②〔21−19、15−21、21−17〕1●ポンナッパ/レッディ(インド)70分
▼1回戦(7日)
福万尚子/與猶くるみ − A・リー/S・リー(アメリカ)
※シードの福島由紀/廣田彩花、髙橋礼華/松友美佐紀は2回戦から登場
【混合ダブルス】
▼1回戦(6日)
金子祐樹/松友美佐紀●1〔21−23、21−16、13−21〕②張楠/李茵暉(中国)
64 分
小林優吾/米元小春②〔22−20、21−16〕0●王齊麟/李佳馨(台湾)36分
▼1回戦(7日)
保木卓朗/永原和可那 − ニールセン/ボイエ(デンマーク)
渡辺勇大/東野有紗 − 李洋/許雅晴(台湾)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO