10月27日に開催されたBWFワールドツアー・フランスOP(パリ/Super750)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。
女子シングルス準決勝に登場したのは、世界ランク3位の山口茜(写真)。相手はデンマークOP4強の何冰嬌(ヘ・ビンジャオ/中国)となり、2人は決勝の切符をかけて激しい戦いを展開。第1ゲームをデュースの末に先取したのは何冰嬌だったが、第2ゲームは山口が21-19で奪い返しファイナルゲームに突入する。最終ゲームが始まっても主導権は互いに譲らず、スコアも接近したまま試合が進む。すると、16-18とリードされた山口。しかし、底力を発揮して4連続ポイントを奪い逆転に成功すると、そのまま最後も押し切って21-19で勝利。同年代のライバルを抑え、3月の全英OP(Super1000)以来の決勝進出を決めた。
女子ダブルスは、世界女王の松本麻佑(写真左)/永原和可那がインドネシアのポリイ/ラハユと対戦した。第1ゲームを21-10で圧倒した松本/永原は、第2ゲームに入っても連続ポイントなどで相手を封じ21-8。2−0のストレートで快勝し、9月の中国OP(Super1000)に続く決勝進出を決めた。
男子シングルスの桃田賢斗(写真)は、2016年リオ五輪金メダリストの諶龍(チェン・ロン/中国)と対戦。第1ゲームを18-21で落とした桃田は、第2ゲームも8-21で敗れ、デンマークOPからの2週連続決勝進出はならず。混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗も、中国の鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)に0−2のストレートで敗戦し、こちらも全英OP優勝以来の決勝進出は果たせなかった。
このほか、男子シングルスは桃田を破った諶龍と中国の世界ランク1番手の石宇奇(シー・ユーチー)の同国決勝に。女子シングルスは戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)が山口茜と激突する。女子ダブルスは、準々決勝で髙橋礼華/松友美佐紀を破り勢いに乗っているブルガリアのストエワ姉妹(写真)が、Super500以上の大会では初の決勝進出。スーパーシリーズ時代からも含めて、初の頂点取りに挑む。
日本選手の結果、28日に行なわれる決勝戦の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
諶龍(中国)②〔21−18、21−8〕0●桃田賢斗52分
石宇奇(中国)②〔21−11、21−16〕0●ラスムス・ゲンク(デンマーク)47分
▼決勝
諶龍(中国) − 石宇奇(中国)
【女子シングルス】
山口茜②〔20−22、21−19、21−19〕1●何冰嬌(中国)71分
戴資穎(台湾)②〔18−21、21−12、21−14〕1●陳雨菲(中国)59分
▼決勝
山口茜 − 戴資穎(台湾)
【男子ダブルス】
韓呈愷/周昊東(中国)②〔13−21、21−18、21−17〕1●李洋/李哲輝(台湾)52分
ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)②〔21−12、26−24〕0●シェティ/ランキレッディ(インド)42分
▼決勝
ギデオン/スカムルヨ(インドネシア) − 韓呈愷/周昊東(中国)
【女子ダブルス】
松本麻佑/永原和可那②〔21−10、21−8〕0●ポリイ/ラハユ(インドネシア)34分
G・ストエワ/S・ストエワ(ブルガリア)②〔15−21、21−15、21−15〕1●李紹希/申昇瓚(韓国)94分
▼決勝
松本麻佑/永原和可那 − G・ストエワ/S・ストエワ(ブルガリア)
【混合ダブルス】
徐承宰/蔡侑玎(韓国)②〔21−14、21−9〕0●デチャポル/サプシリー(タイ)39分
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−11、21−14〕0●渡辺勇大/東野有紗36分
▼決勝
鄭思維/黄雅瓊(中国) − 徐承宰/蔡侑玎(韓国)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO