10月25日に開催されたBWFワールドツアー・フランスOP(パリ/Super750)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。
5ペアが登場した女子ダブルスの2回戦では、世界ランク2位の髙橋礼華/松友美佐紀(写真手前)は、中国の若手ペア・李汶妹(リ・ウェンメイ)/鄭雨(ツェン・ユ)と対戦。第1ゲームでは23-25の接戦を落とした髙橋/松友だったが、第2ゲームを21-17で奪い返すと、続くファイナルゲームも6連続得点などで引き離して21-15で勝利。89分にも及ぶ試合を制してベスト8入りを果たした。同じく準々決勝に勝ち進んだのは、世界女王の松本麻佑/永原和可那と、世界ランク17位の福万尚子/與猶くるみ。前週のデンマークOP覇者の福島由紀/廣田彩花は韓国ペアに、米元小春/田中志穂はデンマークペアに敗れて上位進出はならなかった。
女子シングルスは世界ランク2位の山口茜が、昨年の世界ジュニア銅メダルの蔡炎炎(カイ・ヤンヤン)を2−0のストレートで退けてベスト8を決めた。しかし、奥原希望はサイナ・ネワール(インド)とのファイナル勝負に敗れ、髙橋沙也加、佐藤冴香もそれぞれランク上位の選手に0−2で敗戦。山口ただ一人が準々決勝に勝ち進むことになった。
男子はシングルスの桃田賢斗(写真)が、坂井一将との日本人対決を制してベスト8進出。西本拳太は韓国の孫完虎に14本、18本のストレート負け。男子ダブルスで唯一2回戦に勝ち上がっていた遠藤大由/渡辺勇大も、世界ランク1位のギデオン/スカムルヨ(インドネシア)に敗れて2回戦敗退となった。
混合ダブルスは渡辺勇大/東野有紗がオランダペアを2−0の快勝で準々決勝へ。保木卓朗(下写真)/永原和可那もドイツペアと73分の激闘となった試合を制してベスト8入りを決めた。
日本選手の結果、26日に行なわれる準々決勝の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
桃田賢斗②〔21−17、21−17〕0●坂井一将48分
西本拳太●0〔14−21、18−21〕②孫完虎(韓国)51分
▼準々決勝(26日)
桃田賢斗 − スリカンス・キダムビ(インド)
孫完虎(韓国) − 石宇奇(中国)
カンタフォン・ワンチョレン(タイ) − ラスムス・ゲンク(デンマーク)
諶龍(中国) − ジョナタン・クリスティ(インドネシア
【女子シングルス】
奥原希望●1〔21−10、14−21、17−21〕②サイナ・ネワール(インド)72分
髙橋沙也加●0〔19−21、13−21〕②陳雨菲(中国)35分
佐藤冴香●0〔17−21、16−21〕②プサルラ・V.シンドゥ(インド)45分
山口茜②〔21−14、21−14〕0●蔡炎炎(中国)33分
▼準々決勝(26日)
山口茜 − グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)
戴資穎(台湾) − サイナ・ネワール(インド)
陳雨菲(中国) − ラチャノック・インタノン(タイ)
何冰嬌(中国) − プサルラ・V.シンドゥ(インド)
【男子ダブルス】
遠藤大由/渡辺勇大●0〔14−21、20−22〕②ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)40分
▼準々決勝(26日)
イワノフ/ソゾノフ(ロシア) − 李洋/李哲輝(台湾)
ギデオン/スカムルヨ(インドネシア) − 陳宏麟/王齊麟(台湾)
韓呈愷/周昊東(中国) − 廖敏竣/蘇敬恒(台湾)
アットリ/レッディ(インド) − シェティ/ランキレッディ(インド)
【女子ダブルス】
福島由紀/廣田彩花●1〔12−21、21−17、17−21〕②張藝娜/鄭景銀(韓国)83分
松本麻佑/永原和可那②〔21−8、21−7〕0●エルチェティン/インチ(トルコ)26分
米元小春/田中志穂●0〔19−21、19−21〕②フォウガード/トゥーグセン(デンマーク)54分
福万尚子/與猶くるみ②〔21−10、21−16〕0●許雅晴/呉玓蓉(台湾)39分
髙橋礼華/松友美佐紀②〔23−25、21−17、21−15〕1●李汶妹/鄭雨(中国)89分
▼準々決勝(26日)
福万尚子/與猶くるみ − 李紹希/申昇瓚(韓国)
髙橋礼華/松友美佐紀 − G・ストエワ/S・ストエワ(ブルガリア)
松本麻佑/永原和可那 − 張藝娜/李紹希(韓国)
【混合ダブルス】
渡辺勇大/東野有紗②〔21−14、21−6〕0●タベリング/ザイネン(オランダ)29分
保木卓朗/永原和可那②〔11−21、22−20、26−24〕1●ザイデル/エフラー(ドイツ)73分
▼準々決勝(26日)
鄭思維/黄雅瓊(中国) − エリス/スミス(イングランド)
王懿律/黄東萍(中国) − デチャポル/サプシリー(タイ)
保木卓朗/永原和可那 − 徐承宰/蔡侑玎(韓国)
渡辺勇大/東野有紗 − アーマド/ナトシール(インドネシア)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO