10月23日に開幕したBWFワールドツアー・フランスOP(パリ/Super750)。昨年までスーパーシリーズ(当時)だった同大会は、今年からSuper750(スーパーシリーズプレミアに相当)へと格が上がり、賞金総額もアップしている。その大会初日は、各種目1回戦の半分が行なわれた。
日本勢は女子シングルス・山口茜(写真)、佐藤冴香の2選手が初日の1回戦に登場。山口はカナダのミシェル・リーと対戦し、17本、12本で勝利。佐藤も世界ランク24位の香港選手を退けて、2回戦に進出している。女子ダブルスでは、福万尚子/與猶くるみと髙橋礼華/松友美佐紀が出場。世界ランク2位の髙橋/松友はマレーシアペアを2−0のストレートで下して初戦を突破。福万/與猶は中国の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン)と激突すると、第1ゲーム18本、続く第2ゲームも15本に抑えて勝利。世界ランク3位の強敵を下して、2回戦進出を決めている。
混合ダブルスは、保木卓朗/永原和可那(手前)のペアが1回戦を戦った。相手は張楠(ツァン・ナム)/李茵暉(リ・インフイ/中国)という世界ランク上位のペアだったが、第1ゲーム19-21で落とした保木/永原は、第2ゲームを21-19で奪い返してファイナル勝負に持ち込む。すると、14オールから7連続得点で引き離した保木/永原が勝利。金星をつかんで2回戦に駒を進めている。
男子はシングルスの西本拳太が地元フランス選手を2−0で退けて2回戦へ。常山幹太は、世界選手権銀メダルの石宇奇(シー・ユーチー/中国)と対戦したが14本、16本に封じられた。3ペアが出場した男子ダブルスは、園田啓悟/嘉村健士、井上拓斗/金子祐樹、保木卓朗/小林優吾が勝ち星をつかめずに初戦敗退。園田/嘉村、井上/金子はファイナルゲームにもつれて1時間を超える戦いを惜しくも制することはできなかった。
日本選手の結果、24日残りの1回戦の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼1回戦(23日)
常山幹太●0〔14−21、16−21〕②石宇奇(中国)36分
西本拳太②〔21−16、21−17〕0●ルキャス・コロビー(フランス)48分
▼1回戦(24日)
桃田賢斗 − 許仁豪(台湾)
坂井一将 − 林丹(中国)
【女子シングルス】
▼1回戦(23日)
山口 茜②〔21−17、21−12〕0●ミッシェル・リー(カナダ)40分
佐藤冴香②〔21−8、21−18〕0●張雁宜(香港)41分
▼1回戦(24日)
奥原希望 − べートリッツ・コラレス(スペイン)
大堀彩 − 高昉潔(中国)
髙橋沙也加 − カースティ・ギルモア(スコットランド)
川上紗恵奈 − サイナ・ネワール(インド)
【男子ダブルス】
▼1回戦(23日)
保木卓朗/小林優吾●0〔10−21、16−21〕②韓呈愷/周昊東(中国)30分
井上拓斗/金子祐樹●1〔21−13、19−21、18−21〕②イワノフ/ソゾノフ(ロシア)61分
園田啓悟/嘉村健士●1〔22−20、19−21、16−21〕②李洋/李哲輝(台湾)69分
▼1回戦(24日)
遠藤大由/渡辺勇大 − アレンズ/ジル(オランダ)
【女子ダブルス】
▼1回戦(23日)
福万尚子/與猶くるみ②〔21−18、21−15〕0●陳清晨/賈一凡(中国)50分
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−15、21−14〕0●チョウMK/リーMY(マレーシア)46分
▼1回戦(24日)
松本麻佑/永原和可那 − レフェル/トラン(フランス)
米元小春/田中志穂 − エフラー/ハートリッチ(ドイツ)
福島由紀/廣田彩花 − 黄雅瓊/黄東萍(中国)
【混合ダブルス】
▼1回戦(23日)
保木卓朗/永原和可那②〔19−21、21−19、21−14〕1●張楠/李茵暉(中国)65分
▼1回戦(24日)
渡辺勇大/東野有紗 − 李晉熙/周凱華(香港)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO