10月21日に開催されたBWFワールドツアー・デンマークOP(オデンセ・Super750)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
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男子シングルス、男女ダブルスの3種目で決勝に進出した日本勢。第3試合目に登場したのは、女子ダブルスの福島由紀(写真右)/廣田彩花と米元小春/田中志穂。勝てばジャパンOPに続く優勝となる福島/廣田に対して、米元/田中は昨年のスーパーシリーズファイナル(ドバイ)以来の頂点取りに挑んだ。
試合は福島/廣田が第1ゲームを先制。互いにポイントを奪い合う展開となったが、16-16の場面から福島/廣田が4連続得点で抜け出して20-16。ここで米元/田中も接近したが、なんとか振りきった福島/廣田が21-19で優勝に王手をかける。すると、第2ゲームも12オールから福島/廣田が再び先行。連続得点で少しずつ相手を引き離し、最後は21-16で勝利。世界ランク1位の福島/廣田が、インドネシアOP、ジャパンOPと合わせて今季3個目のタイトルを勝ち取った。
第4試合に組まれた男子ダブルスは、園田(手前)/嘉士が世界ランク1位のギデオン/スカムルヨ(インドネシア)との勝負に挑んだ。第1ゲーム前半こそ8オールとした園田/嘉村だったが、ここから4連続点でインドネシアペアに先行されると、そのまま押しきられて第1ゲームを失う。続く第2ゲームは、14オールまで拮抗した展開となったが、再び抜け出したのがギデオン/スカムルヨ。5連続ポイントで園田/嘉村を抑えて、今季のワールドツアー(WT)で6度目の優勝を手にした。
大会最終試合には、桃田(写真)が登場。世界ランク4位で韓国OPを制している周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾)が決勝の相手となったが、第1ゲームから接戦。前半は周天成が先行する展開となったが、桃田が13-15から17-15と逆転に成功。ここから20オールとするも、2連取した桃田が第1ゲームをモノにした。第2ゲームは周天成が先行して21-16で奪い、勝負の行方はファイナルゲームへ。11-13とリードされた桃田だったが、ここから5連続得点を奪ってペースをつかむと、そのまま相手を振りきって勝利。77分の激闘を制して頂点に立った。桃田はワールドツアーではインドネシアOP、ジャパンOPに続く3個目のタイトルをつかんでいる。
このほか女子シングルスは戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)がサイナ・ネワール(インド)を下して5個目のV。混合ダブルスは中国の鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)が制している。
決勝の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
桃田賢斗②〔22−20、16−21、21−15〕1●周天成(台湾)77分
【女子シングルス】
戴資穎(台湾)②〔21−13、13−21、21−6〕1●サイナ・ネワール(インド)
【男子ダブルス】
ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)②〔21−15、21−16〕0●園田啓悟/嘉村健士36分
【女子ダブルス】
福島由紀/廣田彩花②〔21−19、21−16〕0●米元小春/田中志穂57分
【混合ダブルス】
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−16、21−13〕0●デチャポル/サプシリー(タイ)34分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO