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【インカレ】香山未帆がストレート勝ちで頂点へ<女子シングルス>

10月18日に開催された69回全日本学生選手権(京都・ハンナリーズアリーナ)最終日は、男女個人戦の準決勝、決勝が行なわれた。ここでは女子シングルスの戦いをダイジェストでお伝えしよう。

【女子シングルス】

倉敷中央高3年時のインターハイで3位に入った香山未帆(筑波大2年)。今大会は失ゲーム0の圧倒的な強さで全国初優勝を果たした

女子団体の5連覇に貢献した筑波大2年の香山未帆が優勝を遂げた女子シングルス。東日本チャンピオンでもある香山は、準決勝で4年生の十河茉由(明治大)を13本、11本で封じて決勝へ。反対の山からは、筑波大の安田美空(3年)をファイナル勝負の末に下した西日本チャンピオンの朝岡依純(龍谷大4年)が決勝進出を果たした。

東西を代表する選手同士の戦いとなった決勝戦。先にリズムをつかんだのは香山だった。香山は5月のランキングサーキットでファイナル勝ちを収めていた朝岡に対し、「後ろからのカットが上手。今回はそれをうまく使おうと、ポジションを少しだけ前にしてしっかり取れるように心がけた」と、相手のショットを巧みにさばいて第1ゲームを15本で奪う。第2ゲームは序盤こそ朝岡の攻撃受けて9-11とリードを許したが、「決め急がず、相手の球をしっかり見て打とう」と冷静に対処。12点ですぐに同点に追いつくと、以降も相手のミスを誘いながらキレのある攻撃を繰り出し、最後は15オールから6連続ポイントを奪って優勝を決めた。

その瞬間、香山は両手を突き上げて喜びを爆発。今大会は3冠をめざしていただけにダブルス3回戦で敗れたあとは気持ちが落ちたが、「いろいろな人に励ましてもらってシングルスで勝つことができた」と周囲の支えに感謝した。

準優勝の朝岡(龍谷大)。「団体戦も個人でも優勝をめざしてやってきたので、両方とも2位で終わって悔しいの一言です。でも、1年生のときに立った決勝の舞台にもう一度立つことができて、周りの方々に感謝の気持ちでいっぱいです」

<優勝コメント>

優勝:香山未帆(筑波大2年)

「個人戦の全国タイトルは初めてなのでうれしいです。これまで自分はスピードやショットの鋭さが武器でしたが、疲労が溜まってくると、そのプレーができずに勝ちきれないことがありました。なので、今年のランキングサーキット以降から、相手の球を見て、相手のショットをうまく使っていくプレーするスタイルに変えました。そのプレーをして東日本インカレで結果を出せて、今回もそれがうまくいったかなと思います」

【女子シングルス結果】(18日)

▼準決勝
香山未帆(筑波大)②〔21−13、21−11〕0●十河茉由(明治大)
朝岡依純(龍谷大)②〔19−21、21−15、21−9〕1●安田美空(筑波大)

▼決勝
香山未帆②〔21−15、21−15〕0●朝岡依純

上位入賞者。左から十河茉由、朝岡依純、香山未帆、安田美空

 

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