第73回国民体育大会が福井県勝山市で開催。10月8日に大会最終日を迎え、各種目で決勝戦と3位決定戦が行なわれた。ここでは、成年女子のダイジェストをお伝えしよう。
【成年女子】
開催地である福井県勝山市出身の日本A代表・山口茜が出場したことで、連日注目を集めた成年女子。決勝は、その山口を要する福井と、大会連覇をめざす秋田の対決となった。
注目の一戦、先制したのは秋田だった。昨年と同様に北都銀行のメンバーで固めた秋田は、最初のダブルスで世界選手権優勝の松本麻佑/永原和可那が、綿矢汐里/山口に対して11本、16本のストレート勝ち。さすがの山口も、本業ではないダブルスで格上相手に勝機を見つけられなかった。
そして、この勝利で勢い付いた秋田は、続く第1シングルスでも福井を圧倒。日本A代表の川上紗恵奈が西江彩花に対して第1ゲームを6本で奪うと、第2ゲームも14本で制して、秋田が連覇を達成した。試合後は優勝した秋田とともに、地元・勝山高校出身の選手だけで出場した福井チームにも大きな拍手が送られていた。
◆優勝コメント
秋田・三好奈緒監督
「福井との決勝戦では、いかに会場の雰囲気に飲まれずに、自分たちのプレーを出せるかということが大事でした。そのうえで、それぞれの持ち場で役割を果たしてくれたと思います。昨年も優勝していますし、日本A代表3人のチーム。プレッシャーもあったと思いますが、1回戦から油断せずに戦えたと思います」
【結果】
▼決勝(8日)
秋 田 2—0 福 井
松本麻佑/永原和可那②〔21−11、21−16〕0●山口茜/綿矢汐里
川上紗恵奈②〔21−6、21−14〕0●西江彩花
▼3位決定戦(8日)
石 川 2—0 茨 城
星千智/小野菜保②〔21−15、21−16〕0●本田恵利奈/清水望
大家夏稀②〔21−15、21−18〕0●舟橋佳步
▼準決勝(7日)
秋 田 2-1 石 川
福 井 2-1 茨 城
▼準々決勝(7日)
秋 田 2-0 岐 阜
石 川 2-0 大 阪
茨 城 2-0 富 山
福 井 2-1 熊 本
取材・文/吉井信行
写真/江見洋子