皆さん、こんにちは!
僕は10月6日から始まる『第3回ユースオリンピック』に出場します。ユースオリンピックは、4年に一度行なわれる大きな大会。選手村での生活など、オリンピックの雰囲気を感じられるのは楽しみです。
バドミントン競技は、7日から12日まで開催されます。日本から参加するのは、僕と、水井ひらり選手(ふたば未来学園高3年)の2人。僕らはシングルスに加えて、混合ダブルスにも出場する予定です。せっかくの機会なので、両方頑張りたいと思っています。
シングルスでの目標は優勝です。この世代で勝たないと上のステージでも勝てないと思うので、ここでしっかり勝ちたいです。4年前には、山口茜選手(再春館製薬所)がシングルスで銀メダル、常山幹太選手(トナミ運輸)がミックスで銀メダルを獲得しました。ちなみに、男子シングルスの優勝者は、いま世界ランク2位の石宇奇選手(中国)。僕もメダルを持ち帰れるように、一戦一戦全力で頑張りたいです。
インターハイの悔しさをバネに
今年のインターハイは、大会直前に左足首を痛めてしまい、とても悔しい結果になりました。とくにシングルスは、絶対に優勝したいと思っていたので……。最終日まで、ケアをしながら痛みをごまかしてやっていたのですが、最後の最後で足が動かなくなってしまいました。最後までやりたかったけれど、それができなかったことが本当に悔しいですし、応援してくれた地元の皆さんや、迷惑をかけたチームのみんなに申し訳ない気持ちです。
また鍛え直して、来年こそは勝ちたい。今回は団体ベスト8、ダブルスベスト4、シングルス準優勝という結果だったので、来年は団体戦もダブルスもシングルスも優勝して、3冠したいと思っています。
インターハイ後は少し休んで、スペインマスターズに参戦しました。でもまだ足に痛みがあり、予選2回戦で敗退。でも、9月に入って参加した2週間のオーストラリア遠征(サウスオーストラリアICとシドニーIC)では、段々調子が上がってきたように感じます。とくにベスト8に入ったシドニーでは、3回戦まで2-0のストレート勝ち。その3回戦では、第3シードで世界ランクも格上のベトナム選手に8本、12本で勝利することができました。勝因は、“フルマックス”で動けたこと(笑)。2週目の大会で体はキツかったんですが、前の週で早く負けてしまって悔しかったぶん、この大会では気持ちを引き締めて頑張れたと思います。
次の準々決勝ではマレーシア選手にファイナル15本で負けてしまいましたが、ケガが完治していないなかで、1時間17分の長い勝負をすることができたのは収穫だったと思います。ただ、勝てた試合だったと感じるので、こういう試合を取りこぼさないように、今後も一生懸命取り組んでいきたいです。
奈良岡功大選手に聞く!
☆なんでもQ&A☆
Q.海外遠征の必需品は何ですか?(高校2年生・男性)
A.遠征のときはiPadは持っていきます。僕は長時間の移動でもほとんど寝ているんですけど、音楽を聴いたり、動画を見たりもします。動画のほとんどはバドミントン。トップ選手のプレーを見て研究もしますし、次の対戦相手のプレーを見るために使うことも、もちろんあります。ほかには、お米(無洗米)とお味噌汁。持っていけるときは炊飯器を持参します。現地で日本のご飯を食べられると安心しますし、大事なエネルギー源です。
あとは、勉強道具でしょうか。今回のアルゼンチンにも持っていきます。10月1日に日本を出発して、試合が始まる7日まで時間があるので、その期間中にまずは学校から出された”大量の宿題”を終わらせて(涙)、しっかり調整して頑張ります!
★奈良岡功大選手への質問募集!★
送り先…◎Eメール:bad@bbm-japan.com ◎FAX:03-5643-3841◎郵便:〒103-8482(株)ベースボール・マガジン社 バドミントン・マガジン編集部&バド×スピ!編集部「一本集中 Q&A」係まで。さまざまな質問、お待ちしています!
Profile
奈良岡功大◎ならおか・こうだい 2001年6月30日生まれ、青森県出身。浪岡南小-浪岡中。小学時代は全国小学生大会単3連覇、全国ABC大会単5連覇を達成。中学時代は全国中学校大会単3連覇という前人未踏の記録を打ち立てた。同年9月には、高校2年までが出場する全日本ジュニアで最年少V(16年・17年連覇)。高校1年時にはIH準優勝、選抜では優勝を果たした。そのほかにも、全日本総合本戦出場や日本ランキングサーキット単3位、18年は大阪国際準優勝など、国内外のシニアの舞台でも存在感を放つ日本のホープ。日本B代表。174㎝69㎏。血液型B。
構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/江見洋子