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【パラ国際大会】連覇をめざす鈴木、山崎、藤原が決勝進出!

決勝進出を果たした鈴木。世界ランク1位の実力を示した
決勝進出を果たした鈴木。世界ランク1位の実力を示した

9月26日(水)から東京・町田市で開催されている「ヒューリック・ダイハツJAPANパラバドミントン国際大会2018」は4日目を迎え、多くの種目で準決勝が行なわれた。

日本勢では、男子立位でSU5シングルス(クラス分けは下表)の今井大湧が、ストレートでシンガポール選手を下して決勝進出。SL3シングルスでは世界ランキング2位で、昨年の大会覇者・藤原大輔がフランス選手を15本、16本と、こちらもストレートで破って連覇に迫っている。

女子立位では、SL4+SU5シングルスにおいて現在SU5の世界ランキング1位で、昨年のSU5を制した鈴木亜弥子が4本、3本と圧倒的な強さを示してタイ選手に快勝。この日、フランス選手を破った杉野明子と決勝を争うことになった。また、SL3シングルスでは伊藤則子がポーランド選手に対してファイナル勝負を制し、苦しみながらも決勝進出を果たしている。

女子車いすでは、WH1シングルスで若手の里見紗李奈がドイツ選手にストレート勝ち。WH2シングルスでは昨年の覇者で、世界ランキング1位の山崎悠麻(NTT都市開発)が期待通りの活躍を見せ、韓国選手に勝利。同じく韓国の選手を破った小倉理恵と明日、連覇をかけて対戦する。山崎は里見と組んだWH1−WH2女子ダブルスでも、小倉(/福家育美)と金メダルをかけて争う。

このほか、WH1−WH2混合ダブルスでは村山浩/小倉が、SL3—SU5女子ダブルスでは鈴木/山田麻美が、同混合ダブルスでは末永敏明/杉野が、SS6男子ダブルスではフランス選手とペアを組む畠山洋平が勝利。計13選手が、30日(日)に行なわれる決勝へとコマを進めた(SS6男子複は4ペアによるリーグ戦形式で実施)。

◇日本選手の決勝進出者(カッコ内は種目)
村山浩(WH1-WH2混合複)
里見紗李奈(WH1女子単、WH1-WH2女子複)
山崎悠麻(WH2女子単、WH1-WH2女子複・混合複)
小倉理恵(WH2女子単、WH1-WH2女子複・混合複)
福家育美(WH1-WH2女子複)
藤原大輔(SL3男子単、SL3-SL4男子複)
末永敏明(SL3-SU5混合複)
伊藤則子(SL3女子単)
山田麻美(SL3-SU5女子複)
今井大湧(SU5男子単)
鈴木亜弥子(SU5女子単、SL3-SU5女子複)
杉野明子(SU5女子単、SL3-SU5混合複)
畠山洋平(SS6男子複)

◇決勝進出者コメント(一部)

山崎悠麻(NTT都市開発)
「今日はしっかり後ろにクリアーを飛ばすことができましたし、勇気がいるドロップもきれいに入れることができて、しっかり動くことができました。いい勝ち方ができたと思います。これまで私はチェアワークが課題だったのですが、1年前から細かな点をたくさん改善してきまして、それが全体的にうまくいったように思います」

小倉理恵(ブリヂストン)
「今日は単複、ミックスと3つに出場しましたが、それぞれ自分のプレーができたと感じています。自分のよさは相手のどんなショットにも食らいついていけるチェアワークを生かしたプレーだと思いますが、それができました」

藤原大輔(LINE)
「シングルスで対戦した相手は(8月の)ブラジル国際で戦った相手。そのときが初対戦で、僕が勝ちました。このときは苦しめられることはなかったのですが、今回は彼の『リベンジしたい』という気持ちが伝わってきて、苦しい展開になりました。その状況で勝ち抜けたのは、相手が崩れてきたということもありますが、集中力を保つことができたからだと思います」

今井大湧(日体大)
「シングルスは気持ちをしっかり引き締め、ストレートで勝ち上がろうとコートに入りました。出だしから自分のペースでできたと思いますが、2ゲーム目で失速しました。いつもだとここで気持ちが抜けてしまい、3ゲーム目に入ることを考えるのですが、今回は2ゲームで勝ち切ると決めていましたので立て直すことができました。今日よかったのは、続けてきたネット練習の成果が大事な場面で出たこと。明日も使っていきたいです」

鈴木亜弥子(七十七銀行)
「予選ではあまり体が動かなかったので、今日はコートの中で徐々に動けるようになるよう持っていくことを意識して戦いました。予選よりも動けたと思います。明日の決勝戦は日本人対決ですが、勝っていきたいですね。この大会が終わったらアジアパラが控えています。これまで連戦を経験したことがないので、1日の疲れを残さないでやれるか、考えながらやっていきます」

取材・文/永田千恵
写真/井出秀人

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