9月23日に開催されたBWFワールドツアーの中国OP(常州・Super1000)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
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髙橋礼華/松友美佐紀(写真右端)、松本麻佑(写真左端)/永原和可那の日本人対決となった女子ダブルス決勝戦。両ペアは8月の世界選手権(中国・南京)で対戦しており、このときは松本/永原が勝利を手にし、そのまま一気に世界一のタイトルをつかみとった。2組はそれ以来の対戦となったが、今回は髙橋/松友がリベンジを決めた。
第1ゲームから終始リードをつかんだのは髙橋/松友。21-16で先取すると、第2ゲームも松本/永原にペースを握らせない。5連続、4連続ポイントなどで引き離し、最後は21-12で勝利。決勝戦でしっかり貫禄を示した髙橋/松友が、6月のマレーシアOP(クアラルンプール/Super750)以来、今季3度目の優勝を飾った。
前週のジャパンOP(Super750)から続く2週連続Vをねらった男子シングルスの桃田賢斗。しかし、その前に立ちはだかったのは、インドネシアのアンソニー・シニスカ・ギンティンだった。アジア大会でも対戦している2人だが、団体戦では桃田が白星を手にし、個人戦ではギンティンが勝利をつかんでいた。桃田は今大会をすべて2−0で勝ち上がってきたが、ギンティンは1回戦で林丹(リン・ダン/中国)、2回戦でビクター・アクセルセン(デンマーク)、そして準々決勝では諶龍(チェン・ロン/中国)と、並みいる強敵を連破。準決勝でも台湾の周天成(チョウ・ティエンチェン)を下して決勝に進出していた。
その第1ゲームは、桃田が19-14とリードしたものの、ギンティンが6連続得点で猛追し20オールに。ここから互いにポイントを奪い接戦となったが、ギンティンの勢いが上回り23-21で先制した。第2ゲームも中盤まで桃田が16-12と先行したが、再びギンティンが追撃。19オールとしたギンティンが、ここから2連取を奪いV達成。文句ない勝ち上がりをみせたインドネシアの若きエースが、今季2度目のワールドツアー優勝をつかんだ。
そのほか、女子シングルスは絶好調をキープしている世界女王・キャロリーナ・マリーン(スペイン)が、地元ファンの前での優勝をめざす陳雨菲(チェン・ユーフェイ)を2−0で退けて、世界選手権、ジャパンOPから3大会連続Vを飾った。男子ダブルスはデンマークのアストルップ/ラスムセンが、中国の若手ペアとファイナル勝負の激闘を制し、Super500以上の大会で初制覇を達成している。
混合ダブルスは中国の鄭思維/黄雅瓊が、同胞の張楠/李茵暉を2−0のストレートで下し、地元ファンの前で中国唯一の優勝を手にしている。
決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
アンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)②〔23−21、21−19〕0●桃田賢斗63分
【女子シングルス】
キャロリーナ・マリーン(スペイン)②〔21−18、21−13〕0●陳雨菲(中国)47分
【男子ダブルス】
アストルップ/ラスムセン(デンマーク)②〔21−13、17−21、21−14〕1●周昊東/韓呈愷(中国)52分
【女子ダブルス】
髙橋礼華/松友美佐紀②〔21−16、21−12〕0●松本麻佑/永原和可那34分
【混合ダブルス】
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−16、21−9〕0●張楠/劉成(中国)29分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO