9月15日に開幕した全日本ジュニア選手権(長野・真島総合スポーツアリーナほか)は、17日に各種目の準決勝・決勝が行なわれた。ここでは、中学2年生以下のシングルスのみで争われる「ジュニア新人の部」男女のダイジェストをお伝えする。
【男子シングルス】
ジュニア新人の部を制したのは、初戦から快勝を続けていた齋藤駿(福島)だった。準決勝を9本、7本のストレート勝ちで圧勝すると、決勝では同じ富岡第一中の岩野滉也(福島)を2-0で撃破。得意のスマッシュやカットなどを随所に決めて、今大会1ゲームも落とすことなく頂点に立った。
<優勝コメント>
「決勝は1ゲーム目の最初から自分のペースで試合運びができて、相手を大きく動かしたりして、甘くなったところを決めきれた。今大会は優勝することが目標でした。小学生のころから決勝には進めても優勝はなかったので、すごくうれしいです」
◆男子シングルス・結果(17日)
▼準決勝
齋藤 駿(富岡第一中・福島) 2-0 大垣空也(横川中・栃木)
岩野滉也(富岡第一中・福島) 2-0 池田真那斗(富岡第一中・福島)
▼決勝
齋藤 駿②〔21−17、21−16〕0●岩野滉也
【女子シングルス】
吉川天乃(岡山)と金廣真季(山口)の対戦となった決勝戦。8月の全国中学校大会では準々決勝で対決し金廣に軍配が上がっていたが、今回は吉川が雪辱を果たした。その決勝はリズムよく攻めた吉川が抜け出して第1ゲームを14本で先制。第2ゲームは逆に金廣が序盤にリードを奪って逃げ切り、勝負はファイナルゲームへ突入した。ここで強さを見せたのは吉川。ミスの少ない金廣に苦しむ場面もあったが、最後までねばり強くプレーして15本で勝利。うれしい中学初タイトルを獲得した。
<優勝コメント>
「優勝できてうれしいです。以前は点数を離されるとあきらめてしまうこともあったけど、今回は気持ちも切らさずにプレーをすることができました。今後は海外でも勝ちにいけるように。そして、来年の全中でも勝っていけるようにしていきたいです」
◆女子シングルス・結果(17日)
▼準決勝
吉川天乃(総社西中・岡山) 2-0 明地陽菜(柳井中・山口)
金廣真季(柳井中・山口) 2-1 室屋奏乃(九州国際大付中・福岡)
▼決勝
吉川天乃②〔21-14、17-21、21-15〕1●金廣真季
取材・文/吉井信行
写真/井出秀人