9月16日に開催されたダイハツ・ヨネックスジャパンOP(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ/Super750)最終日は、各種目決勝が行なわれた。ここではダブルス3種目をダイジェストでお伝えしよう。
<ダイジェスト>
【女子ダブルス】
世界選手権準優勝の福島由紀(写真右)/廣田彩花が、アジア大会の準決勝で敗れていた陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)に雪辱を果たして初優勝を決めた。後ろから賈、前で陳と得意のフォーメーションを築く相手に、素早くポジションを交代しながら、攻めに転じる福島/廣田。1ゲームに13-15から8連続得点で一気に逆転すると、その流れのまま2ゲームも押しきった。
「アジア大会のリベンジができてうれしいです。勝ち続けるのは難しい相手ですが、対策を練ってこれからも戦っていきたい」と廣田。五輪に向けても弾みとなる一勝をがっちりつかんだ。
▼決勝
福島由紀/廣田彩花②〔21−15、21−12〕0●陳清晨/賈一凡(中国)57分
【男子ダブルス】
世界ランキング1位のギデオン(写真右)/スカムルヨ(インドネシア)が、同2位の李俊慧(リ・ジュンフイ)/劉雨辰(リュウ・ユチェン/中国)に圧勝。後衛からギデオンがジャンプして怒涛の強打、スカムルヨが前衛で巧みにさばいて、観客を魅了。190センチを超える相手ペアにほとんど攻撃させずに38分、ストレートで優勝を決めた。
敗れた李俊慧/劉雨辰は、「相手のコンビネーションが優れていた」と完敗を認めた。「勝ててうれしい。今日は、より私たちが自信を持ってプレーしたと思う」とスカムルヨ。会場の一角を占めたインドネシアファンの大声援に最高の結果で応えた。
▼決勝
ギデオン/スカムルヨ(インドネシア)②〔21−11、21−13〕0●李俊慧/劉雨辰(中国)38分
【混合ダブルス】
世界王者の鄭思維(ツェン・シーウェイ/写真左)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)が、同2位の王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン)と同国対決。手の内を知り尽くしたペア同士、取って取られての展開となったが、1ゲームで19-19から抜けた鄭思維/黄雅瓊が、2ゲームも流れを渡さずストレートで頂点に立った。
両ペアとも前に前に出てのスピーディな打ち合いに、会場がどよめくことも。「優勝はすごくうれしい。相手の自国選手とともに、いいパフォーマンができたのもよかった」(鄭思維)。「次の中国オープンでも優勝したいです」(黄雅瓊)と、王者は喜びを語っている。
▼決勝
鄭思維/黄雅瓊(中国)②〔21−19、21−8〕0●王懿律/黄東萍(中国)36分
<選手コメント>
5日目−1/2
取材・文/江國晴子
写真/菅原 淳