9月13日に開催されたダイハツ・ヨネックスジャパンOP(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ/Super750)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。ここでは男女シングルスの活躍をダイジェストでお伝えしよう。
【男子シングルス】
日本のエース・桃田賢斗(写真)がデンマーク選手を2−0のストレートで退け、ベスト8入りを決めた。準々決勝では、長らく男子シングルスの王者として君臨し続けた林丹(リン・ダン/中国)と、3年前の全英OP以来となる対戦が実現する。桃田にとってはバドミントンを始めたころからのあこがれの存在だというが、「優勝するためには超えなければいけない相手。コートに入ったらあこがれを捨てて勝ちにいく」と、現世界王者としてのプライドを胸に、大一番に臨む。
8月のアジア大会で銅メダルを獲得した西本拳太は、同年代で世界ランク1位のビクター・アクセルセン(デンマーク)に挑んだが、相手の攻撃にうまく対応しきれず13本、17本で敗れている。
▼2回戦
桃田賢斗②〔21−16、21−18〕0●ラスムス・ゲンク(デンマーク) 58分
西本拳太●0〔13−21、17−21〕②ビクター・アクセルセン(デンマーク)55分
▼準々決勝
桃田賢斗 − 林丹(中国)
ビクター・アクセルセン(デンマーク) − アンソニー・シニスカ・ギンティン
(インドネシア)
スリカンス・キダムビ(インド) − 李東根(韓国)
諶龍(中国) − コーシット・ペッパダブ(タイ)
【女子シングルス】
1回戦は相手の途中キケンにより不完全燃焼で終わった奥原希望(写真)。2回戦では同じA代表で手の内を知る佐藤冴香と対戦した。ジャパンOPでは2015年以来の優勝をめざす奥原は、佐藤のアタックをさばきながら自分のペースに持ち込み、2−0のストレート勝利で準々決勝進出を決めた。「ラリーだけでは負けるので、後ろからの駆け引きでスピードに変化をつけた」と奥原。初戦では「体が重かった」と語っていたが、中1日の試合でしっかり調子を上げてきた。
2013年の同大会覇者の山口茜や大堀彩も、そろってベスト8入りを決めた。大堀は世界選手権&アジア大会銀メダルのプルサラ・V・シンドゥ(インド)を破った中国の新鋭・高昉潔(ガオ・ファンジェ)と、準々決勝で対戦する。
シンドゥの敗戦以外にも、同種目の優勝候補でアジア大会優勝の戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)が敗れる波乱が起こった。その戴資穎から大金星を奪ったのは中国の20歳、陳暁欣(チェン・シャオシン)。試合時間40分のストレート勝利で準々決勝に進出。陳暁欣は、3年前に一度対戦して敗れている奥原との勝負に挑む。
▼2回戦
奥原希望②〔21−10、21−14〕0●佐藤冴香42分
大堀 彩②〔21−11、21−14〕0●リアニー・アレッサンドラ・マイナキー(インドネシア)42分
山口 茜②〔21−18、21−19〕0●蔡炎炎(中国)41分
▼準々決勝
奥原希望 − 陳暁欣(中国)
大堀 彩 − 高昉潔(中国)
キャロリーナ・マリーン(スペイン) − ラチャノック・インタノン(タイ)
山口 茜 − 陳雨菲(中国)
取材・文/田辺由紀子
写真/菅原 淳