9月12日に開催されたダイハツ・ヨネックスジャパンOP(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ/Super750)2日目は、男子ダブルス、女子ダブルスの1回戦が行なわれた。ここでは日本選手の活躍をダイジェストでお伝えしよう。
【男子ダブルス】
8月の世界選手権(中国・南京)で銀メダルを手にした日本のエース・園田啓悟/嘉村健士(写真左)が、インドの若手選手をストレートの快勝で退け2回戦へ。「初戦で動きが硬かった」という2人だが、大会初制覇に向けて好発進を見せている。また、金星を挙げたのは、保木卓朗(写真右)/小林優吾だ。2017年世界王者の張楠(ツァン・ナム)/劉成(リュウ・チェン/中国)から14本、18本で勝利。「練習のときからレシーブを重点的にやってきた」(小林)というディフェンスからペースをつかみ、自分たちの攻撃につなげた。
前回大会で準優勝を果たした井上拓斗/金子祐樹、2017年全日本総合王者の遠藤大由/渡辺勇大は、1回戦敗退。ともにファイナルゲームの接戦となったが、惜しくも勝利をモノにすることはできなかった。遠藤/渡辺は、過去に世界選手権を2度制している名手セティアワン/アッサン(インドネシア)との対戦で、第2ゲームでマッチポイントを握られながら逆転でこのゲームを奪い、ファイナルゲームでも11−7で折り返すなど、見どころの多い試合を展開した。
▼1回戦
嘉村健士/園田啓悟②〔21−12 、21−17〕0●ランキレッディ/シェティ(インド) 38分
遠藤大由/渡辺勇大●1〔17−21、22−20、17−21〕②セティアワン/アッサン(インドネシア)63分
井上拓斗/金子祐樹●1〔21−13、19−21、17−21〕②何済霆/譚強(中国)63分
保木卓朗/小林優吾②〔21−14 21−18〕0●劉成/張楠(中国)40分
▼2回戦
園田啓悟/嘉村健士 − 徐承宰/金元昊(韓国)
保木卓朗/小林優吾 − アングリアワン/ハルディアント(インドネシア)
【女子ダブルス】
シード勢以外のペアが初戦に臨んだ女子ダブルスは、世界選手権優勝の松本麻佑(写真左)/永原和可那が登場。世界選手権で自信を深めたという柔軟なフォーメーションからの攻撃でロシアペアを2−0で下し、2回戦へ駒を進めた。ともに北海道出身の2人は試合後、「自分たちの活躍で北海道を勇気づけたい」と被災地にエールを送り、今大会での健闘をあらためて誓った。
また、新玉美郷/渡邉あかね(写真右)、志田千陽/松山奈未、櫻本絢子/髙畑祐紀子も2回戦へ進出。2018年上半期の大躍進で世界ランク10位に浮上している櫻本/髙畑は、2日目の最終試合でインドネシアペアをファイナル勝負の末に下して初戦突破。次戦は第4シードで、世界選手権&アジア大会銅メダルのポリイ/ラハユ(インドネシア)に挑む。なお、田中志穂/米元小春は中国ペアの力強い攻撃に屈して敗戦。福万尚子/與猶くるみも、ブルガリアペアにファイナルゲーム9-21で敗れ、1回戦敗退となった。
なお、この日試合がなかった髙橋礼華/松友美佐紀、福島由紀/廣田彩花は、13日の2回戦から登場する。
▼1回戦
松本麻佑/永原和可那②〔21−9、21−12〕0●ボロトワ/ダフレトワ(ロシア)29分
田中志穂/米元小春●0〔17−21、10−21〕②湯金華/于小含(中国)44分
新玉美郷/渡邉あかね②〔21−16、21−18〕0●アワンダ/イスタラニ(インドネシア)38分
福万尚子/與猶くるみ●1〔21−15、11−21、9−21〕②G・ストエワ/S・ストエワ(ブルガリア)(ブルガリア)76分
櫻本絢子/髙畑祐紀子②〔21−13、15−21、21−11〕1●ハリス/プラディプタ(インドネシア)68分
松山奈未/志田千陽②〔21−17、14−21、21-14〕1●許雅晴/呉玓蓉(台湾)61分
▼2回戦
髙橋礼華/松友美佐紀 − 李茵暉/杜玥(中国)
福島由紀/廣田彩花 − 張藝娜/鄭景銀(韓国)
松本麻佑/永原和可那 − フォウガード/トゥーグセン(デンマーク)
櫻本絢子/髙畑祐紀子 − ポリイ/ラハユ(インドネシア)
新玉美郷/渡邉あかね − 陳清晨/賈一凡(中国)
志田千陽/松山奈未 − 湯金華/于小含(中国)
取材・文/田辺由紀子
写真/菅原 淳