4年に一度開催されるアジアのビッグイベント「第18回アジア大会」のバドミントン競技は27日、男女シングルスと男子ダブルスの準決勝、女子ダブルスと混合ダブルスの決勝が行なわれた。ここでは、女子シングルスの日本選手の結果をお伝えしよう。
【女子シングルス】
準々決勝で同世代のライバル・陳雨菲(チェン・ユーフェイ)を下した山口茜は、準決勝でプサルラ・V.シンドゥ(インド)と激突。世界選手権の準決勝、そして今大会の団体戦と連敗を喫している強敵に挑んだ。
第1ゲームは探り合いのラリーのなかで8オールから点差を広げられると、リズムに乗り切れない山口が17-21でこのゲームを落とす。チェンジエンズした第2ゲームはスピードを上げて積極的に攻撃へ展開し21-15で奪い返したが、ファイナルゲームは風上に立ったシンドゥが勢いに乗った。「少しゆっくり入り過ぎてしまった」という序盤に猛攻を受けて連続得点を許すと、そのまま押し切られて11-21で敗戦。1時間10分の激闘の末に敗れた。
決勝進出は逃したものの、2度目の挑戦となったアジア大会で銅メダルを獲得した山口。日本勢の女子シングルスとしては、2010年の中国・広州大会で廣瀬栄理子が銅メダルを獲得して以来のメダルとなった。
◇選手コメント
山口「ファイナルゲームの前半は飛ばないコートだったので、低く速い展開ではなく、大きく後ろを使ったラリーでついていって、後半は2ゲーム目みたいにスピードを上げて積極的にいけたらと思っていました。でも、前半少しゆっくり入りすぎてしまって、想像していた以上に点差が開いてしまった。後半は相手も1本ずつ我慢してきて、自分が仕掛けることが難しくなってしまいました。(大会を振り返って)昨日も今日も、それなりに自分らしいプレーは出せたと思いますが、団体戦ではなんでこういうプレーをできなかったんだろうという気持ちもあります。これからまた同じような場面がたくさんあると思うので、この経験を無駄にしないようにやっていきたいです」
▼準決勝
山口茜●1〔17−21、21−15、10−21〕②プサルラ・V.シンドゥ(インド)70分
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳