4年に一度開催されるアジアのビッグイベント「第18回アジア大会」のバドミントン競技は26日、男女シングルスと男子ダブルスの準々決勝、女子ダブルスと混合ダブルスの準決勝が行われた。ここでは、男子シングルスの日本選手の結果をお伝えしよう。
【男子シングルス】
日本のエース・桃田賢斗が3回戦で敗退し、男子シングルスのメダルの期待を一身に背負った西本拳太(写真)。その準々決勝では、韓国のエースである孫完虎(ソン・ワンホ)と対決した。
世界ランク10位の西本に対して、相手は世界ランク5位。国際大会では過去1勝4敗と負け越している相手だったが、「最初からぶっ飛ばしていった」という西本がエンジン全開で攻撃を繰り出して第1ゲームを21−17で先制。これで孫完虎にプレッシャーをかけると、第2ゲームもスピードを上げて主導権を握った。最後まで攻撃の手を緩めなかった西本が21-11で勝利をつかみ、同種目では1970年バンコク大会で銅メダルを獲得した小島一平以来、48年ぶりとなるメダルを確定させた。
27日に行なわれる準決勝では、日本初となる決勝進出をめざす。
◇選手コメント
西本「1ゲーム目からぶっ飛ばして100パーセントの力でいけた。自分の力をまずは出しきろうという気持ちで入れたのがよかったと思います。自分が先手を取って攻めていければ相手にプレッシャーがかかると思ったので、そういう面では1ゲーム目からいい形で入れました。試合前、勝てばメダルという部分で変にプレッシャーを感じていた自分に桃田(賢斗)選手が、『相手は格上だからしっかりラリーしてリラックスしてやれよ』といってくれて、リラックスして入れた。自分が結果を残せれば、いい意味で桃田選手もまた頑張ろうという気持ちになってもらえると思うので、一試合、一試合を大切に頑張っていきたい」
▼準々決勝
西本拳太②〔21−17、21−11〕0●孫完虎(韓国)52分
▼準決勝
西本拳太 - ジョナタン・クリスティ(インドネシア)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳