4年に一度開催されるアジアのビッグイベント「第18回アジア大会」のバドミントン競技は24日、個人戦の1・2回戦が行なわれた。ここでは、2回戦を戦った女子ダブルスの福島由紀/廣田彩花と髙橋礼華/松友美佐紀、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗と保木卓朗/米元小春の結果をお伝えしよう。
【女子ダブルス】
第1シードの福島(写真左)/廣田と、第2シード髙橋/松友の2組が、それぞれ緒戦となった2回戦をストレート勝ちして準々決勝進出を決めた。福島/廣田は、世界ランク10位のインドネシアペアと対決。テンポのいい攻撃で第1ゲームを13本で奪取。第2ゲーム前半はサービスまわりで失点を重ねて7-10と先行されたが、「サービス場面で集中して、大きい展開でラリーすることを心がけた」(福島)と冷静に対応。攻撃のリズムを取り戻した二人がねばる相手を17本で振りきった。
一方の髙橋/松友は、実力差のあるパキスタン選手を2ゲームともに3本に抑えて快勝。前回大会では銀メダルを獲得した二人が、順当にベスト8に駒を進めた。
福島「リードされた場面は展開的に小さくなってしまっていたので、サービス場面で集中して、大きい展開でラリーすることを心がけました。団体戦から気持ちは個人戦に切り替わっています。目標は優勝ですが、一戦一戦、という気持ちで頑張っていきたい」
廣田「団体戦の優勝はすごくうれしかったですが、いまは個人戦に気持ちを切り替えています。自分たちの100パーセントの力を出せれば優勝できると思うので、力を出しきることに集中していきたい」
髙橋(写真右)「団体戦を終えてホッとした部分があったのですが、個人戦のドローを見て最低でもベスト4には入らないといけないなと。緒戦(2回戦)は差がありましたが、明日からは本当に強い相手と戦う。団体戦でいいプレーができたので、このままの調子でいけたらなと思います」
松友(写真左)「団体戦を終えて1日空いたので、個人戦に向けて切り換えられていると思います。明日は韓国戦。しっかり準備して頑張りたい。自分たちのプレーができれば結果はついてくると思うので、まずは目の前の相手を倒すことに集中して、自分たちのプレーをたくさん出せるように頑張りたい」
▼2回戦
福島由紀/廣田彩花②〔21−13、21−17〕0●ハリス/プラディプタ(インドネシア)48分
松友美佐紀/髙橋礼華②〔21-3、21−3〕0●Ghazala SADDIQUE/Saima WAQAS(パキスタン)18分
▼準々決勝
福島由紀/廣田彩花 - 李紹希/申昇瓚(韓国)
髙橋礼華/松友美佐紀 - 金慧麟/孔熙容(韓国)
【混合ダブルス】
この日の最初の試合に組み込まれた渡辺/東野は、パキスタンのペアを7本、9本と寄せつけず。2回戦が緒戦となった保木(写真右)/米元は、世界ランク44位のベトナムペアを12本、13本に抑えて勝利。初めてのアジア大会で初勝利を飾り、東野/渡辺に続いて準々決勝進出を決めた。
保木「団体戦を見ていて、この体育館はすごく風がすごくあると感じていまいた。そこに苦戦した部分はありましたが、しっかり対応することができたと思います。自分の仕事は後衛。しっかりパートナーをカバーしていければ勝ちにつながると思うので、この後しっかり休んで明日はしっかり動きたいです!」
米元「団体戦のときは、練習に加えてチームのサポートをすることが多かったので調整が難しかったのですが、自分の役割を練習できたことが大きかったです。ペアとしての経験値は少ないですが、パートナーはオールラウンドにできる選手。私は足を引っ張らないように、一つでも自分の仕事をできればと思います」
▼2回戦
渡辺勇大/東野有紗②〔21−7、21−9〕0●Rizwan AZAM/Saima WAQAS(パキスタン)22分
保木卓朗/米元小春②〔21−12、21−13〕0●Tuan Duc DO/Nhu Thao PHAM(ベトナム)26分
▼準々決勝
渡辺勇大/東野有紗 - 王懿律/黄東萍
保木卓朗/米元小春 - 鄭思維/黄雅瓊
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳