4年に一度開催されるアジアのビッグイベント「第18回アジア大会」のバドミントン競技は23日から個人戦がスタート。各種目の1回戦が行なわれた。
ここでは、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗と、女子シングルスの奥原希望の結果をお伝えしよう。
【混合ダブルス】
渡辺勇大(写真左)/東野有紗は、韓国の催率圭/申昇瓚(チェ・ソルギュ/シン・ソンチャン)と対峙した。パワフルな相手の攻撃に押されて第1ゲームを12本で失うと、第2ゲームは19オールから先にマッチポイントを握られる苦しい展開。しかし、相手のミスをきっかけに3連続得点でしのいだ二人は「ファイナルゲームは自分たちが攻撃する展開に持っていけた」(東野)と、本来の動きを取り戻して15本に抑えて勝利。苦しみながらも初めてのアジア大会を白星で飾った。
渡辺「入り方はよくなかったです。それは仕方がないというか、(直前まで団体戦があり)調整不足というのは否めなかった。負けゲームでした。ただ、負けゲームを拾えたので、1回負けたと思って開き直ってプレーしていきたいと思います」
東野「団体戦の期間はコンディション作りが難しかった部分があって、入り方が悪かったです。1、2ゲーム目は相手に攻撃されてばかりの展開。でも、3ゲーム目に入る前に二人でしっかり話し合って修正できました。風の影響もあったりするので、その修正をしっかりできるように頑張っていきたい」
🔻1回戦
渡辺勇大/東野有紗②〔12−21、22−20、21−15〕1●催率圭/申昇瓚(韓国)61分
▼2回戦
渡辺勇大/東野有紗 − 王懿律/黄東萍(中国)
【女子シングルス】
奥原希望はモルディブ選手と対戦。前日まで行なわれた団体戦の疲労が残っていたものの、世界ランク320位の相手を寄せつけず。わずか20分で勝利を決めて2回戦に駒を進めた。
奥原「最近少しサービスのミスが多かったので、今日はサービスを意識しました。団体戦の疲れはあります。でも女子選手はみんな、(セレモニーを終えて)ホテルに帰った時点で気持ちが個人戦に切り替わっていたと思う。団体戦を取れたのはよかったですが、みんな個人戦の頂点をめざしている。キツイところはあるんですけど、自分の中で内容、パフォーマンスは少しずつ上がってきているので、早く強い選手とたくさん試合をしたい。強い相手がたくさんいるヤマなので、すごくワクワクしています」
🔻1回戦
奥原希望②〔21−2、21−5〕0●Moosa Aminath SHAHURUNAZ(モルディブ)20分
▼2回戦
奥原希望 − 何冰嬌(中国)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原 淳