2018年8月、ミズノラケット「フォルティウス ツアーV」が新たに発売された。この発売に先立ち、ミズノ㈱の協力をいただき、フォルティウスシリーズの“打ち比べ企画”を実施。ミズノとオフィシャルサプライヤー契約を締結する日立情報通信エンジニアリングの選手とバドマガのスタッフが、各モデルの使用感を紹介します!(取材日/7月2日) ※本稿はバドミントン・マガジン9月号に掲載されたものです
◇試打したラケット
NEW!
FORTIUS TOUR-V
フォルティウス ツアーV
73JTB80309
価格:¥24,000+税
サイズ:4U5
カラー:ブラック×ブルー
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FORTIUS TOUR
フォルティウス ツアー
73JTB80209
価格:¥24,000+税
サイズ:3U5、4U5
カラー:ブラック×イエロー
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FORTIUS TOUR-F
フォルティウス ツアーF
73JTB80109
価格:¥24,000+税
サイズ:3U5、4U5
カラー:ブラック×レッド
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◇ミズノスタッフに聞く「ツアーV」の特徴
「速い振り抜きが威力あるショットを生み出す!」~ 橋口友洋(ミズノ グローバルイクイップメントプロダクト部)~
「攻撃的プレーヤーをターゲットにしたフォルティウスシリーズは、これまで『ツアー』と『ツアーF』がありましたが、この8月に『ツアーV』が出ました。ツアーV 最大の特徴は、フェースサイズを小さくしながらも、面の剛性(硬さ)を向上させたこと。それにより振り抜きが速くなり、なおかつ威力のある強いショットにも打ち負けないフレームになりました。また、一般的には面が小さくなるとスイートスポットは小さくなりますが、ツアーV ではフレームをややオーバル(楕円)形状にすることで、反発エリアが広がるように設計しています。
上級者向けとしては、この『ツアー』『ツアーF』『ツアーV』の3本でそろうことになりますが、中級者を含めた層には、同じく8月に発売される『コンプ』『コンプF』がおすすめ。こちらもぜひチェックしてください!」
◇打ち比べ&ミニインタビュー
9人が3つのグループに分かれ、それぞれ3本のラケットを試打。ふだん使っているラケットが3モデルの中に含まれている選手は、残りの2モデルを重点的に打ってもらった。その後、それぞれに使用感を聞いた(ふだんの使用ラケットは下の囲み参照)。 ※コメントはそれぞれ個人の感想です
「ツアーVは、ツアーFよりも軽くて、ツアーよりも重みがあるかな」(竹内義憲)
「3本とも全体的に軽いですね。ツアーV、使ってみたいと思いました」(塚本好喜)
※ふだんは「アルティウス」を使用
「ツアー、ツアーFに比べてツアーVは面がコンパクト。シングルス向けかな」
(大嶋一彰)
「ツアーVは、ストロークの部分でも力を発揮できるラケット」(内藤浩司)
「攻撃型の自分にとって、ツアーFが一番しっくりきました」(池上)
「ツアーVは後衛にいて、速い球が返ってきたときに対応しやすそう。使ってみたいですね」(竹内、右)
「自分はだいぶツアー推しですが、試合によってはツアーFを使うこともあります」(松居圭一郎)
「スマッシュとかはツアーFが打ちやすかったですが、自分はやっぱりツアーが一番使いやすいですね」(高野将斗、左)
「ツアーFはヘッドに重みがあるんですが、全体的にバランスがとれていて軽いんですよ」(丸尾亮太郎、中央)
「バランスがよくて、打った感触が一番よかったのはツアーVでした」(佐々木)
◇3モデルのおすすめポイント
NEW
ツアーV
・「『芯』に当たったときは『ツアー』や『ツアーF』にない威力が出ると思います」(大嶋)
・「コンパクトに振れるので、パワーに自信がない人でも、しっかり使えるラケットだと思いました」(内藤)
・「振り遅れがなくてレシーブがしやすかったですし、上から打つ球もしっかり振り抜けました」(塚本)
・「面が小さくて空気抵抗もあまりなく、振り抜きやすいのが第一印象でした」(竹内)
・「スマッシュ、クリアーなど大きなスイングが必要なショットでも、コントロールが比較的しやすかったです」(佐々木)
ツアー(使用選手:大嶋、高野、松居)
・「追い込まれて体が入っていないときでもシャトルに力が伝わりやすく、相手コートにしっかり返せます」(大嶋)
・「ダブルスでのスピードを重視しているんですが、ラケット自体が軽くて速い展開にも対応しやすいです」(高野)
・「振り抜きやすくて、前衛で速い球が飛んできたときでもすごく対処しやすいです」(松居)
・「軽くて振り抜きやすいので、ダブルスが得意な選手や女子選手が使いやすそうな印象を受けました」(佐々木)
ツアーF(使用選手:内藤、丸尾、竹内)
・「ヘッドが効いていて、打ったときの感触がしっかり球に伝わる。パワーヒッターにはベストなラケットです」(内藤)
・「ヘッドに重みがあって、シャトルが真っすぐ飛ぶような感覚があります」(丸尾)
・「後衛からの攻撃的なショットに重みが加わります」(竹内)
・「非力な自分でも重すぎず、いつもよりスマッシュが走る感覚がありました」(池上)
「コンプ」「コンプF」を含めたフォルティウスシリーズについての詳細はこちら
協力/ミズノ株式会社、日立情報通信エンジニアリングバドミントン部
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/井出秀人