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【静岡IH2018】優勝候補のシード校が順当に勝ち上がる!<男子団体>

8月4日(土)に『静岡インターハイ』が開幕した。競技1日目の5日(日)は、男子団体の1~3回戦が浜松アリーナと浜北総合体育館で、女子団体の1~3回戦が浜松アリーナで行なわれ、それぞれベスト8が出そろった。ここでは、男子団体のダイジェストをお伝えしよう。

男子団体が行なわれた浜北総合体育館は高校生たちの熱気に包まれた
男子団体が行なわれた浜北総合体育館は高校生たちの熱気に包まれた

【男子ダイジェスト】

男子団体は、8つのシード校がそのままベスト8に進出。なかでも、選抜王者の埼玉栄(埼玉)の失ゲーム0の堂々たる勝ち上がりが光る。注目は3回戦だった。相手は、昨年優勝のふたば未来学園を破って福島代表の椅子を12年ぶりに勝ち取った帝京安積。しかし大舞台では経験がものをいう。安積の二瓶良監督は、「福島代表というプライドを持って戦ったつもりでしたが、勝負どころでのちょっとの差が勝敗を分けた」と振り返った。

第1シードから頂点をめざす埼玉栄は準々決勝に駒を進めた(写真はエースの中山〔左〕/緑川)

波乱のない初日の中で、そのほか印象的だったのは、名経大市邨(愛知)と乙訓(京都)の2回戦。ほかのコートではすでに3回戦が次々と終了するなか、勝負は第3シングルスまでもつれ、それもファイナルゲームへ。結果、市邨の3年生・青山陸人がジュニアナショナルメンバーでもある乙訓の1年生・西大輝を逆転で破った。「プレッシャーもあって1ゲーム目は焦りが出てしまった。でも2ゲーム目を取って少し安心して、最後は気持ちでした」(青山)。

しかし長くその余韻にひたる間はなく、約40分の休憩ののち、聖ウルスラ学院英智(宮城)との3回戦は3面展開でスタート。市邨には疲労もあったが、接戦を制してきた勢いもある。実際、全試合で1ゲームを失ってから取り返すねばりを見せ、ファイナルも劣勢から追い上げたが、最後は地力に勝る聖ウルスラが逃げ切った。「今回は絶対的エースがいないぶん、勝つのも負けるのも紙一重。それぞれがよく頑張ってくれた」と聖ウルスラの畑山辰徳監督。明日はまず八代東(熊本)との準々決勝に挑む。

ストレート勝ちでベスト8入りを決めた聖ウルスラ(写真は齋藤〔右〕/寺島)
選抜準優勝の瓊浦(長崎)。エースの滝口(右)/山田を軸に悲願の優勝をねらう

大会2日目の6日(月)は、男女ともに浜松アリーナで準々決勝から決勝が行なわれる。男子団体・準々決勝の対戦カードは以下の通り。試合開始時間はともに9時半の予定。

【準々決勝のカード】

埼玉栄(埼玉) ― 水島工(岡山)
浪岡(青森) ― 日章学園(宮崎)
八代東(熊本) ― 聖ウルスラ学院英智(宮城)
瓊浦(長崎) ― 東大阪大柏原(大阪)

★5日(1回戦~3回戦)の結果はこちら

★静岡インターハイの熱戦の模様は、8月22日(水)発売の『バドミントン・マガジン』9月号でも紹介します。

取材・文/山口奈緒美、バドミントン・マガジン編集部
写真/江見洋子

 

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