8月4日、世界一を決める最高峰の舞台・第24回世界選手権(中国・南京)の準決勝が行なわれた。男子シングルス準決勝に進出した桃田賢斗は、マレーシアのダレン・リュウを2−0で破り、同種目日本選手史上初の決勝進出を決めた。ここでは記者会見のコメントを紹介しよう。
−−試合を振り返って
桃田 (前日戦った)常山幹太選手の試合を見ていて、攻撃が得意な選手だなという印象がありました。でも、しっかりディフェンスができれば勝機があると思っていたので、自分のペースにもっていけたのが勝因かなと思います。
−−相手は速いフットワーク、スマッシュが強い選手だったが、試合でどう対策をとったのか
桃田 相手はペースを上げながら試合をしたがる選手で、どんどん攻撃して決まりだすとリズムにのってくる。でも、タイミングを外せばペースダウンできると思ったし、クリアーがくるかカットがくるか、いろんなショットを匂わせれば相手も構えづらくなると思うので、そうやってペースを落とそうとしました。
−−明日の対戦相手の石宇奇(中国)に対して印象
桃田 そうですね。石宇奇選手はオールラウンダー、そしてすべてのスキルがトップレベルだと思います。ディフェンス、アタック、スタミナ、パワーと、どれをとっても世界トップですし、隙がない。厳しい戦いになるけど、気持ちで負けないように我慢して、しっかり足を動かして、自分らしくネット前から相手を崩せていけたらと思います。
−−立ち上がりで5ポイント連取されたのはなぜか。そこからどう立て直したのか。
桃田 出だしは緊張して、相手の早い攻撃についていけなくて5点連取されたけど、落ち着いて、相手を見て、足を動かしてプレーできたので、すぐに追いつくことができました。そこで自分が優位に試合を進められました。明日は出だしでリードされるともっともっと厳しくなるので、そこは気をつけて試合に入りたいと思います。
−−決勝進出についての感想
桃田 過去の先輩たちが挑戦してきた歴史ある世界選手権。そこで新しい記録に挑戦できることをうれしく思います。全力で頑張ります。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO