8月4日に開催された世界一を決める最高峰の舞台『第24回世界選手権』(中国・南京)6日目は、各種目準決勝が行なわれた。ここでは女子ダブルスの福島由紀/廣田彩花VS米元小春/田中志穂の結果をお伝えしよう。
福島由紀(上写真奥)/廣田彩花、米元小春(下写真左)/田中志穂の日本対決となった準決勝。すでに第1試合で松本麻佑/永原和可那が勝利を収めたことで、日本女子ダブルス・金銀銅のメダルは確定。あとはどのペアが最も輝く金メダルを手にするかに焦点は絞られた。
福島/廣田と米元/田中の国際大会での対決は、福島/廣田が3勝2敗。直近では3月の全英OP(Super1000)で、福島/廣田がファイナル勝負で制していた。これからも続くであろう2ペアの対決は第1ゲーム、福島/廣田が前半で主導権を握り14-5と大量リード。このままあっさり抜け出すかと思われたが、“我慢勝負”で負けられない米元/田中も、じわじわと追い上げる。福島/廣田のミスも重なり16オールと一気に同点まで持ち込んだ。しかし、終盤で踏ん張った福島/廣田が、廣田のドライブなどで押し返して21-19で先制。
第2ゲームも再び前半で抜け出した福島/廣田が14-5としたが、米元/田中はここでも猛追。9点差を16-14にまで持ち直し、福島/廣田の背中をとらえたかに見えた。が、勝負所で田中のミスが続いてしまう。「相手よりも我慢しなければいけない場面で決め急いでしまった」と、スマッシュなどがバックアウトとなり失点。逆に19-15とした福島/廣田がそのまま振り切り勝利。2大会連続となる決勝進出を決めた。
福島 点数が離れた場面もあったけど、ちょこちょこしたミスや追いつかれる場面がありました。きつかったけど、2人で我慢しながらしっかりとやれたところがよかったです。ミスしたところを次は修正して臨みたいと思います。
廣田 昨年は銀メダルで終わり、今年こそはと思っていました。日本人対決は我慢しないと勝てないと思っていたので、そこで2人で我慢して2―0で勝てたのはよかったです。
米元 手の内をわかり合っている同士なので、我慢が必要だったけど、攻撃展開になったとき、自分たちが決め急いで点をほしくなってしまった部分があってそこがミスにつながってしまった。自分たちがうまく配球で、もうひと頑張りすることができなかったです。
田中 相手よりも我慢しないといけない場面で、先にこっちが決め急いでコートの外に出してしまった。最後のほうもスマッシュなどをアウトにしてしまったのは、それだけ力んでしまったから。もっと力を抜いて、相手のコートを見たらそういうプレーになっていなかったかなと思います。
▼準決勝
福島由紀/廣田彩花②〔21−19、21−15〕0●米元小春/田中志穂50分
▼決勝
福島由紀/廣田彩花 − 松本麻佑/永原和可那
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取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/北川外志廣