8月3日に開催された、世界一を決める最高峰の舞台『第24回世界選手権』(中国・南京)5日目は、各種目の準々決勝が行なわれた。ここでは海外勢の男女シングルスの主な結果を紹介しよう。
【男子シングルス】
前回の覇者であるビクター・アクセルセン(デンマーク)と、2016年リオ五輪金メダルの諶龍(チェン・ロン)が準々決勝で激突。注目の試合は、地元・中国の声援を受ける諶龍が一度もリードを許さず21-19で先制すると、第2ゲームは主導権を離さず21-9と圧倒。地元の期待に勝利で応えた。また、前日に林丹(リン・ダン)との中国対決を制した石宇奇(シー・ユーチー)も躍動。台湾エースの周天成(チョウ・ティエンチェン)との勝負は1時間を超える激闘となったが、最後は石宇奇が21-18で振りきって勝利。そのほかでは、マレーシアのダレン・リュウが日本の常山幹太を2-1で破って初の準決勝進出を決めている。
🔻準々決勝
石宇奇(中国)②〔16−21、21−15、21−18〕1●周天成(台湾)72分
諶龍(中国)②〔21−19、21−11〕0●ビクター・アクセルセン(デンマーク)59分
桃田賢斗②〔21−12、21−12〕0●サイ・プラニース.B(インド)38分
ダレン・リュウ(マレーシア)②〔22−20、21−23、22−20〕1●常山幹太81分
【女子シングルス】
世界ランク1位でダントツのV候補だった戴資頴(タイ・ツーイン/台湾)が準々決勝敗退。その戴資頴を破ったのは、中国の21歳・何冰嬌(ヘ・ビンジャオ)だ。実はこの二人、今年に入ってすでに4回対戦しており、戴資頴が4戦全勝を収めている。しかし、この日は違った。何冰嬌は第1ゲームを競り合いながら21-18で先制。第2ゲームはスピードを上げる戴資頴に対して後手にまわり7本で落としたが、気持ちを切り替えた第3ゲームは21-13で勝利。これまでの悔しさを晴らす殊勲の星をあげた。
リオ五輪金メダリストのキャロリーナ・マリーン(スペイン)は、インドのサイナ・ネワールを6本、11本と圧倒して好調ぶりをアピール。同銀メダリストのプルサラ・V.シンドゥ(インド)は日本の奥原希望を2-0で下し、2大会連続のメダル獲得を決めている。
🔻準々決勝
何冰嬌(中国)②〔21−18、7−21、21−13〕1●戴資穎(台湾)55分
キャロリーナ・マリーン(スペイン)②〔21−6、21−11〕0●サイナ・ネワール(インド)31分
プサルラ・V.シンドゥ(インド)②〔21−17、21−19〕0●奥原希望58分
山口茜②〔21−13、17−21、21−16〕1●陳雨菲(中国)67分
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取材・文/バドミントン・マガジン
写真/大会オフィシャル