8月4日に開催された世界一を決める最高峰の舞台『第24回世界選手権』(中国・南京)6日目は、各種目準決勝が行なわれた。ここでは女子ダブルスの松本麻佑/永原和可那の結果をお伝えしよう。
堂々の決勝進出だ。今年3月の全英OP(Super1000)で最高成績となるベスト4に入るなど、着実にステップアップしている松本麻佑/永原和可那。初の世界選手権では緒戦から中国の若手ペアにファイナルゲームの接戦を制し、続く3回戦では日本のエース・髙橋礼華/松友美佐紀を2−0のストレートで下した。強打が売りの2人だが、今大会は「レシーブから攻めにつなげる展開ができている」と松本。準々決勝のタイ戦でも、堅い守備から高い打点の攻撃につなげていた。
準決勝の相手は、前日に地元中国の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン)を下したポリイ/ラハユ(インドネシア)。ドライブの低い展開などで押し込んでくるペアだ。第1ゲームが始まると、リードしたのは日本ペア。「最初はノーロブのイメージで、相手が上げてきたら、そこから展開を考えよう」(松本)と、予想した低い展開でもしっかり跳ね返し11-5 。ロングサービスなども効果的に使い、そのまま21-12で先制した。
第2ゲームは、松本/永原が先行しては追いつかれ、そして追い抜かれるという展開。後半は16-16から18-16としたが、ここでもインドネシアが追いすがる。だが「昨日も自分たちがリードしている場面から逆転されていた」と永原。前日のイメージが頭の中に残っていたことで、最後の苦しい場面でも冷静だった。20オールでは、相手も強気に攻めてきたが、きっちり押し返した日本ペア。しっかり振り切り23-21で勝利を飾った松本/永原が、初の世界選手権で決勝進出を果たした。
松本(右) 最初に入るときノーロブのイメージでいこうとして、相手が上げてきたら、そこから展開を考えようと思っていました。それに自分たちが攻めていかないと相手は嫌がらないので、そこを重点的に戦いました。(準決勝は)日本人対決なので、いつも自分たちは硬くなってしまいますが、日本人というのを考えず、自分たちのプレーを出し切りたいです。
永原 昨日も自分たちがリードしているところから逆転されていた。相手が攻撃してきたときに硬くなってしまい、甘くなっていたので、ここで冷静になって勝つために自分たちが何をするべきかを考えました。緒戦から苦しい展開でも、我慢してつなげることができたのがよかったです。(決勝進出は)うれしい気持ちでいっぱい。ここまできたら優勝したいです。
▼準決勝
松本麻佑/永原和可那②〔21−12、23−21〕0●ポリイ/ラハユ(インドネシア)52分
▼決勝
松本麻佑/永原和可那 − 福島由紀/廣田彩花
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取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/北川外志廣