8月3日に開催された世界一を決める最高峰の舞台『第24回世界選手権』(中国・南京)5日目は、各種目準々決勝が行なわれた。ここでは男子シングルスの桃田賢斗の結果をお伝えしよう。
前日の3回戦、桃田賢斗はファイナル勝負での勝利に「少し油断して序盤にペースを握られて苦しい戦いになった」。その反省を踏まえて臨んだ準々決勝は、インドのサイ・プラニース.Bと対戦した。
「相手は自分のネット前を警戒していた」と桃田。そこでネット前からのロブで相手を奥に押しやり、甘くなった球からスマッシュにつなげた。第1ゲームは前半から一気に抜け出し、21-12で先制する。
第2ゲームに入っても桃田が主導権を握って試合は進んだ。相手の攻撃をしっかりネット前に落とし、そこから相手を揺さぶる。ねばり強くラリーに持ち込もうとする相手に対し、最後は15-12から一気に6連続得点をつかんで勝負あり。「気持ち的には優勝はしたいけど、まずは一球一球自分らしく楽しみながらプレーしたい」と勝利後に語った桃田。3年ぶりのメダルを、どこまで輝かせるかに注目だ。
桃田 シード選手(孫完虎)が棄権をして、準決勝には残らないといけないと思っていました。そのプレッシャーを自分の力に変えて、楽しみながらプレーができてよかったと思います。相手も自分のネットプレーを警戒して前に寄っていたので、相手を後ろに下げるネット前からのロビングだったりを意識しました。
▼準々決勝
桃田賢斗②〔21−12、21−12〕0●サイ・プラニース.B(インド)38分
▼準決勝
桃田賢斗 − ダレン・リュウ(マレーシア)
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取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/北川外志廣