8月3日に開催された世界一を決める最高峰の舞台『第24回世界選手権』(中国・南京)5日目は、各種目準々決勝が行なわれた。ここでは女子シングルスの山口茜、女子ダブルスの福島由紀/廣田彩花の結果をお伝えしよう。
【女子シングルス】
昨年の世界選手権3回戦で敗れた陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)と激突した山口茜。序盤から素早いフットワークで主導権を握ると、「自分のなかではいいリズムで戦えた」と14-6。ここからさらにポイントを加えて第1ゲームを先制した。
第2ゲームは地元ファンの前で負けられない陳雨菲が、意地を見せて17本で奪ったが、ファイナルゲームは「きついと思ったところから一本しっかり我慢して取ろうと思った」と山口。相手のミスなどが重なり再び13-4と、大きくリードを保つ。後半、相手に点差を詰められるも21-16で振り切った山口。同世代のライバルを退けてメダルを確定させ、準決勝に進出した。
山口 勝ててよかったというのがあるけど、自分の中ではエイト(8強)を超えられたというのがあるし、プレーの内容も、昨日までよりは自分の中ではいいリズムで試合ができている。その状態で、明日に試合ができるのはうれしいです。
▼準々決勝
山口茜②〔21−13、17−21、21−16〕1●陳雨菲(中国)67分
▼準決勝
山口茜 − プサルラ・V.シンドゥ(インド)
【女子ダブルス】
前回の銀メダリストが順当に勝利をつかんだ。2大会連続メダル獲得に向けて、インドネシアペアと対戦した福島由紀/廣田彩花は、第1ゲームからスピードある攻撃、堅いディフェンスで相手に隙を与えない。「自分たちの調子は悪くない」と廣田。第1ゲームを21-17で奪うと、第2ゲームもしっかり主導権を握って勝利。危なげない勝ち上がりでメダルを確定させ、準決勝、米元小春/田中志穂との日本人対決に挑む。
福島 昨日よりもシャトルは飛ばなかったけど、守ってできたのはよかったです。相手もネット前がうまいので、そこで点数を取られることもあったけど、ここも我慢しなができたのがよかったと思います。“一戦一戦”という気持ちで毎試合に入って、自分たちの力を出し切っている。2人で楽しく笑顔でやれているのがいいと思います。
廣田 メダルがかかった試合でしたが、2人であまり意識はしないようにしようと話しました。目の前の相手に勝ちにいこうとして入ったので、それができたのはよかったです。次もあるので、そこは楽しみながらできたらいいなと思います。(米元/田中の対戦は)日本人対決なので、手の内は知られている。2人で我慢しながら、楽しく笑顔でやりたいと思います。
▼準々決勝
福島由紀/廣田彩花②〔21−17、21−15〕0●アワンダ/イストラニ(インドネシア)54分
▼準決勝
福島由紀/廣田彩花 − 米元小春/田中志穂
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取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/北川外志廣