高校生の夢舞台・インターハイ(全国高校総体)バドミントン競技が、8月5日から9日まで、静岡県浜松市で開催。4日に開会式(浜松アリーナ)が行なわれ、5、6日に団体戦、7日から9日まで個人戦が実施される。今回はインターハイ特別企画として、『バドミントン・マガジン8月号』で掲載中の展望記事をバド×スピ!に特別公開。ここでは、男子団体戦の展望を紹介しよう。
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埼玉栄と浪岡のライバル対決は? 八代東、瓊浦にも注目!
今夏の優勝候補としてまず名前があがるのは、春の選抜を制した埼玉栄(埼玉)だろう。夏の優勝回数は、参加校で最多の 11 回。昨夏は3回戦で浪岡(青森)に苦杯をなめたが、選抜では3-1で雪辱して名門校の意地を見せた。今夏もWエースの中山&緑川を軸に、コンビ歴の長い武井/遠藤、安定感のある加藤の単で白星を重ねるか。そのほかにもジュニアナショナルメンバーが多数おり、自在なオーダーで挑めるのも強みだ。実現すれば最初の山場となりそうなのは、水島工(岡山)との準々決勝。水島工は全国トップクラスの一井、藤井の単複を軸に悲願の優勝をめざす。
埼玉栄のライバル・浪岡は、左下の山に入った。日本B代表の奈良岡を擁し、選抜では埼玉栄から唯一ポイントを奪っている。今夏は順当に勝ち進めば、準決勝で対峙。チーム全員の力を合わせて、初の頂点に挑む。
反対の山から優勝をねらうのは、 瓊浦(長崎)と八代東(熊本)のシード勢だ。瓊浦は選抜で昨夏王者のふたば未来を倒して、初の決勝進出。大きな成長を見せたチームは、春の経験を今夏に生かしたい。八代東は、2016年夏から続く安定した3位の成績を、この夏こそ超えたいところ。エースの川原をポイント源に悲願達成をめざす。
そのほかでは、選抜8強の聖ウルスラ学院英智(宮城)と東大阪大柏原(大阪)も有力。また、春は上位進出が期待されながら16強に留まった昨夏3位の日章学園(宮崎)も優勝をめざす。福島県予選でふたば未来学園を破り、12年ぶりの出場を決めた帝京安積の挑戦にも注目したい。
◆山形インターハイ日程<団体戦>
8月5日(日)9:30~ 1回戦〜3回戦
男子≫浜松アリーナ、浜北総合体育館
女子≫浜松アリーナ
8月6日(月)9:30~ 準々決勝、準決勝、決勝
男女≫浜松アリーナ
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/江見洋子