8月2日に開催された世界一を決める最高峰の舞台『第24回世界選手権』(中国・南京)4日目は、各種目3回戦が行なわれた。ここでは女子ダブルスの福島由紀/廣田彩花、米元小春/田中志穂の結果をお伝えしよう。
安定感のある戦いぶりだった。2回戦を危なげない試合運びで突破した福島由紀(前)/廣田彩花は、3回戦でもパワーあるブルガリアペアにしっかり対応。「パワーもあるし、ロングレシーブを打ってくる印象」(廣田)という相手にも、緩急をうまく使って崩せば、福島の鋭い飛び出しでポイントを奪う。第1ゲーム16-9から一気に点差を広げて21-10。第2ゲームに入ってからは序盤こそ1-5と走られたが、ここでもブレないのが前回の銀メダリスト。「我慢しながら前で攻撃できた」(福島)と、あっさり逆転して21-11で快勝。貫禄を見せて準々決勝に進出した。
廣田 今日の相手はパワーがあってロングレシーブがある印象で、絶対に長いラリーになるなと思っていた。そのラリーを我慢しながら自分たちの速い攻撃にもっていけたのが、ああいう展開にもっていけたかなと思います。
福島 ラリー勝負になるなと思っていたので、我慢しながら前で攻撃できたので、そこがよかったなと思いますし、スピード的にも自分たちが上回っていたのかなと思います。
▼3回戦
福島由紀/廣田彩花②〔21−10、21−11〕0●G・ストエワ/S・ストエワ(ブルガリア)43分
▼準々決勝
福島由紀/廣田彩花 − アワンダ/イストラニ(インドネシア)
前回ベスト8の米元小春/田中志穂。3回戦の相手はミックスでも活躍する黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)と、重いスマッシュが持ち味の于小含(ユー・シャオハン)。中国の応援が鳴り響くアウエーの中だったが「それを跳ね返す気持ちでは入れた」と米元。第1ゲームは序盤でリズムをつかんだ米元/田中が先行し、追走する中国ペアを振り切って21-18で先制した。
第2ゲームも于小含の強烈なスマッシュを我慢強くレシーブ。「于小含の球は強いですが、その相手が後衛にいても後ろで振っていく」(米元)と、あえて相手の得意な形を崩してポイントをねらった。その強気な姿勢は終盤の勝負所でも生きた。接戦の19オール、強打を何度もレシーブしてポイントを奪うと、最後は相手が根負けして21-19。強敵を2−0で下した米元/田中が、前回と同じ準々決勝にコマを進めた。
米元 体の大きい于小含は球も強いですが、後衛になっても後ろで振っていくんだと思っていましたし、相手の攻撃の形に入らないように配球することを意識しました。打ってくれて逆にありがたかったというか、コートを見ながら1ゲーム目から入れたのがよかったです。最近はリードしても逆転されることがあって、そういう時は力が入っていたり、低い展開、速い展開を作ろうとしたときが多い。(第2ゲーム19オールでは)高い球を上げて後ろを使いました。攻撃力はあるけど、これまで負けた試合を意識して、勇気を持ってできました。
田中 (過去の大会で)リードしながら逆転されて負けることが何回もありました。(第2ゲームの勝負所で)一本止めないと同じことの繰り返しだと思ってやりました。去年はベスト8で負けているので、去年を超えられるように頑張りたいです。
▼3回戦
米元小春/田中志穂②〔21−18、21−19〕0●黄雅瓊/于小含(中国)51分
▼準々決勝
米元小春/田中志穂 − プラディプタ/ハリス(インドネシア)
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取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/北川外志廣