8月2日に開催された世界一を決める最高峰の舞台『第24回世界選手権』(中国・南京)4日目は、各種目3回戦が行なわれた。ここでは女子シングルスの奥原希望、佐藤冴香の結果をお伝えしよう。
2回戦では軽快なフットワークで勝利をつかんだ奥原希望。3回戦の相手は大堀彩を破って勝ち上がってきたゴー・ジンウェイ(マレーシア)。第1ゲームは奥原のスピードある動きに、ゴー・ジンウェイが対応。「対戦したことがない相手だったので、配球だったりタイミングだったりを探り探りでやっていた」と奥原が振り返るように、中盤15-16と競り合う。ここで一度は奥原が19-17と抜け出したが、ゴーもねばり強くシャトルを拾い20オール。それでも前回女王は焦らず、勝負所をきっちり制して23-21で第1ゲームを奪った。
第2ゲームは終始奥原のペースで試合が進む。「相手はディフェンスがいいので、仕掛けたいタイミングを我慢してつないだところがよかった」と、得意のラリー勝負からチャンスをしっかり決めて21-13。堂々としたプレーで勝利をつかんだ奥原が、ベスト8入りを決めた。
▼3回戦
奥原希望②〔23−21、21−13〕0●ゴー・ジンウェイ(マレーシア)46分
▼準々決勝
奥原希望 − プサルラ・V.シンドゥ(インド)
2016年リオ五輪王者、そして14、15年世界選手権優勝のキャロリーナ・マリーン(スペイン)と対戦した佐藤冴香。前日からマリーンの速い攻撃を警戒していた佐藤だったが、実際に試合に入ると「スピードはマリーンの方が2倍ぐらい速くて、自分の攻撃がほぼ出せないで戦っていた」。序盤から点差を離され、第1ゲームは7-21で落としてしまう。
気持ちを切り替えて臨んだ第2ゲームも、マリーンのスピードに苦戦。佐藤は「前回の対戦では勝っていますが、相手はしっかり対策をとってきました。私に打たせないように速いロブを打ってきた」と、得意の攻撃を封じられ13-21。0−2のストレートで敗れ、上位進出はならなかった。
佐藤 相手のスピードについていけなかったのと、大きい展開にして、自分の(得意な)展開に持っていければよかったけど、それをまったくさせてもらえなかった。自分が先手先手をとられてしまいました。マリーンにどこまでできるか試したかったので、不甲斐ない試合です。
▼3回戦
佐藤冴香●0〔7−21、13−21〕②キャロリーナ・マリーン(スペイン)32分
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取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/北川外志廣