皆さん、こんにちは!
今回はまず、7月に参戦した秋田マスターズについて振り返りたいと思います。この大会は今年が初めての開催。僕の地元である青森と同じ東北で行なわれる大会でしたが、そこはとくに意識しすぎず、いつも通り、一戦一戦全力で戦おうと思っていました。
1回戦は、オーストラリアの選手に13本、15本でストレート勝ち。風のある会場で自分のミスが多かったけれど、後半は対応できたかなと思います。2回戦は、第8シードのタイの選手に8本、15本で敗退。以前から強い選手だという印象はありましたが、今回の試合ではガンガン攻めてきて、気合もすごかった(編集部注:そのまま勝ち上がり、優勝)。先に主導権を握られてしまい、自分のペースにすることができませんでした。風がある環境のなかで、シャトルをうまくコントロールできなかったことが敗因の一つだと思います。
インターハイを目前に控える時期で、正直、この大会に向けて調整する難しさもありました。でも、また一つ貴重な経験を積むことができたので、次は同じ失敗を繰り返さないように、しっかり練習していきたいです。
インターハイでの目標は優勝です。シングルスは、絶対に優勝したいと思っています。でも、そこにとらわれすぎず、一戦一戦、一生懸命に戦っていくことを一番に考えてプレーしたい。インターハイの過酷さは、去年経験しているのでイメージできています。同じことを繰り返さないように練習してきたので、大会中は自分の体をしっかりケアしながら、コンディションを整えてやっていきたいです。
ダブルスはあまり練習できていませんが、パートナーの武藤(映樹)と頑張って、行けるところまでいきたい。団体戦は、相手がどのチームであっても、みんなで全力で戦うことが大事かなと思います。自分としては、しっかり単複2本を取って、みんながあと1本取ればいいという状況を作れればいいなと思っています。目標の優勝ができるように、一生懸命頑張ります!
奈良岡功大選手に聞く!
☆なんでもQ&A☆
Q.レシーブが苦手で、甘くなって相手に決められることが多いです。奈良岡選手はとてもレシーブが上手ですが、コツやポイントを教えてください。(中3・男子)
A.レシーブで一番大事なのは、しっかり構えて準備をして、体の前で打つことだと思います。体の前で打つことができれば、ラケットを振る空間ができるので打ちやすく、コントロールもしやすい。このとき、打点が体から離れすぎるとレシーブのコースがクロスになりやすいので注意してください。
また、体の前で打つためには、準備が不可欠です。僕の場合は、相手をしっかり見てコースを読むようにしています。また、ロブのコースによって相手のスマッシュのコースを限定させることもあります。予測できていれば、レシーブしやすいだけでなく、守備から攻撃に転じやすいです。レシーブは難しいので、練習で感覚をつかむしかないと思います。たくさん練習してください。
あとは、メンタルも大事ですね。気持ちが引いてしまうとミスにつながりやすいので、「取ってやる!」くらいの強い気持ちを持つようにするといいと思います。
★奈良岡功大選手への質問募集!★
送り先…◎Eメール:bad@bbm-japan.com ◎FAX:03-5643-3841◎郵便:〒103-8482(株)ベースボール・マガジン社 バドミントン・マガジン編集部&バド×スピ!編集部「一本集中 Q&A」係まで。さまざまな質問、お待ちしています!
Profile
奈良岡功大◎ならおか・こうだい 2001年6月30日生まれ、青森県出身。浪岡南小-浪岡中。小学時代は全国小学生大会単3連覇、全国ABC大会単5連覇を達成。中学時代は全国中学校大会単3連覇という前人未踏の記録を打ち立てた。同年9月には、高校2年までが出場する全日本ジュニアで最年少V(16年・17年連覇)。高校1年時にはIH準優勝、選抜では優勝を果たした。そのほかにも、全日本総合本戦出場や日本ランキングサーキット単3位、18年は大阪国際準優勝など、国内外のシニアの舞台でも存在感を放つ日本のホープ。日本B代表。174㎝69㎏。血液型B。
構成/バドミントン・マガジン編集部