8月1日に開催された世界一を決める最高峰の舞台『第24回世界選手権』(中国・南京)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。ここでは男子ダブルスの遠藤大由/渡辺勇大、保木卓朗/小林優吾の結果をお伝えしよう。
昨年に続き世界選手権の舞台に立った遠藤大由/渡辺勇大。前回は渡辺の腰の状態が芳しくなく思うようなプレーはできなかったが、2度目の出場となった今回の緒戦は前半からしっかり自分たちのプレーを披露。5月のトマス杯予選で戦っているドイツペアを相手に、第1ゲームはテンポよくポイントを重ね21-13。第2ゲームに入っても堅いディフェンスからスムーズなローテンションで相手を寄せ付けない。9オールから5連取、6連取で引き離し2−0で快勝。ベスト16入りを果たした。
遠藤 トマス杯で負けかけた相手なので、気持ちは引かないようにしました。全体的に僕のつなぎのミスやサイドの入りが遅かったので、明日までにはなんとかしたいと思います。相手はドライブが強いし前にも果敢に入ってくるので、そこに付き合わないように後ろに打ったりしていこうかなと思っていました。
渡辺 (混合ダブルスがあった)昨日の試合よりは足も動いていたし、いいゲームだったなと思います。今日は僕が前でしっかり球をつくる展開が多かったですし、ディフェンス場面にならなかったけど、守っているときも楽な気持ちで守れたかなと思います。2ゲーム目、11点まで競っていて、そこから3,4点いけたのが勝てた要因だと思います。
▼2回戦
遠藤大由/渡辺勇大②〔21−13、21−12〕0●ヤンセン/ツルウォーネ(ドイツ)33分
▼3回戦
遠藤大由/渡辺勇大 張楠/劉成(中国)
初戦を2−0で突破して2回戦に臨んだ保木卓朗(左)/小林優吾。相手は地元中国の李俊慧(リ・ジュンフイ)/劉雨辰(リュウ・ユチェン)で、過去の対戦成績は1勝2敗。シード選手を相手になんとか白星を飾りたかった日本ペアは、第1ゲームでしっかり食らいついて前半は9-11。その後もドライブなどで攻めの形をつくり好ラリーを展開したが、後半は点差を離され16-21で先制を許した。
第2ゲームに入ってからは、地元ファンの声援にノッて勢いを増す中国ペアが、7連続得点などで先に抜け出す。保木/小林は防戦一方となり、最後は10-21で敗戦。2度目の世界選手権は前回同様、2回戦で終わった。
小林 相手はシードで身長も高いし、パワーもあるペア。そのなかで自分たちのプレーを出そうとしましたが、最後は打ち切られてしまったかなと思います。いまできる自分のプレーはできたと思うので、これからの課題はミスの少なさかなと。相手はミスをまったくしない。ミスを減らさないといけないなと思いました。やはり身長が高いので、上から飛んでくる球をどれだけ交わすか、押し返すかというのを2人で頑張った。(2ゲーム目は)もっと我慢してがめつく、長いラリーをすれば相手もミスが増えたんじゃないかな、と思います。
保木 地元の声援がすごいなかで、前半はいい形で競っていたので、いけるかなと思っていたけど、中盤から終盤にかけて相手の攻撃力があがって打ち切られるというのもあった。後ろに下がったときにも、後衛からのバリエーションが少なかったかなと感じています。1ゲーム目、ドライブはもちろんよかったけど、先に攻めの形を作れた実感もあるので、それがいい方向にいっていた。途中から上げる場面が多くなって、打ち込まれてきつくなったのが多かった。そこで交わせていけたら展開が変わっていたかなと思います。
▼2回戦
保木卓朗/小林優吾●0〔16−21、10−21〕②李俊慧/劉雨辰(中国)37分
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取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/北川外志廣