8月1日に開催された世界一を決める最高峰の舞台『第24回世界選手権』(中国・南京)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。ここでは男子ダブルスの園田啓悟/嘉村健士、女子シングルス山口茜の結果をお伝えしよう。
2017年世界選手権で初の銅メダルを獲得した園田啓悟(右)/嘉村健士。緒戦の相手はタイでも力をつけている若手ペアだったが、その勢いを地力で押し返した。第1ゲームは園田/嘉村が堅いレシーブから自分たちの攻撃につなげ、21-12で先制。しかし、第2ゲームは前半から相手にリードを許す展開が続き、得意のドライブからも得点につなげられず。17オールの場面で先に抜け出され、勝負の行方はファイナルゲームに持ち越される。「シャトルが飛ばず、どうしても自分たちの流れにならずに我慢の戦いになってしまった」とは嘉村。それでも、経験豊富な2人は最終ゲームの序盤で5連続得点を奪いリードを作ると、そのまま21-16で押し切って勝利。苦戦しながらもきっちり白星をつかんで3回戦に進出した。
園田 前回大会も(緒戦は)ドイツを相手にファイナルゲームの難しい試合で勝つことができて、そこから銅メダルを取ることができた。今回も改めて初戦は難しいなと思いました。
嘉村 (ファイナル勝負になったが)思ったよりいいプレーができたと思っています。いまはそこまで勝ちにこだわらず、まずは自分のプレーをするのが一番だと思ってコートに入っているので、そのぶんリラックスしているのかなと思います。シャトルが飛ばないので、どうしても自分たちの流れがつかめないし我慢の戦いになってしまう。ドライブが浮いてしまうと相手に沈められてしまうので、そこを逆に交わしていけば今後はリズムが生まれてくると思います。
▼2回戦
園田啓悟/嘉村健士②〔21−12、18−21、21−16〕1●ティン/キッティサク(タイ)61分
▼3回戦
園田啓悟/嘉村健士 − アルフィアン/アルディアント(インドネシア)
今大会は第2シードで出場となった山口茜。緒戦は格下のドイツ選手を相手に1ゲーム21-17でモノにする。「少し丁寧に行き過ぎたし、受け身になって相手のショットを待ってつないでとなってしまった」と振り返る山口だったが、第2ゲームはしっかり自分のペースで試合を進める。「2ゲームの後半から少し自分から相手を動かしていった」と、21-10で完勝。なんなく2回戦を突破し前回と同じベスト16入りを決めている。
山口 ミスだったりコントロールが安定しなかったり、そこはまだまだというのがあります。もう少し自分からスピードを上げるなど改善できる部分はあると思います。明日の試合にはつなげられたので、今日より明日、明日より明後日と、いいプレーができるように頑張りたいです。
▼2回戦
山口 茜②〔21−17、21−10〕0●ファビーネ・デプレツ(ドイツ)30分
▼3回戦
山口茜 − ニチャオン・ジンタポル(タイ)
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取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/北川外志廣