8月3日に開催された世界一を決める最高峰の舞台『第24回世界選手権』(中国・南京)5日目は、各種目準々決勝が行なわれた。ここでは女子ダブルスの米元小春/田中志穂の結果をお伝えしよう。
前回大会は準々決勝・ファイナルゲーム25-27で敗れ、メダルまであと一歩届かなかった米元小春(左)/田中志穂。「去年を超えられるように」(田中)という願いを果たすチャンスが、ついにやってきた。
その対戦相手は、世界ランク10位のハリス/プラディプタ(インドネシア)。実績は米元/田中のほうが上だったが、メダル奪取に向けてインドネシアペアもねばりのラリーを展開。第1ゲームは、相手の好レシーブにつかまった米元/田中が、17-21で落としてしまう。
先にリードを許した日本ペアだが、第2ゲームは落ちついていた。「1ゲーム目で負けても、自分たちは長いラリーで我慢するしかない」(米元)と、長期戦に持ち込む。すると、インドネシアペアのスマッシュ、ドライブの精度が少しずつ落ち始め、我慢勝負に切り替えた米元/田中が21-12で奪い返した。
ファイナルゲームは「自分たちがしっかり押し返すことを意識した」と米元がいうように、相手の攻勢を堅いレシーブで跳ね返す。11-6でインターバル後、主導権を握った米元/田中が21-15で勝利。準々決勝の壁を乗り越えて、念願のメダルを確定させた。
米元 準々決勝の壁は簡単ではないと思っていたので、我慢、我慢と言い聞かせながらラリーができたと思います。去年立てなかった舞台なので、このコートに立てることを楽しみながらやっていきたい。
田中 すごく長い試合になって、体がきつく、気持ちも折れそうになったけど、去年と同じ舞台に残れたことがうれしいです。去年の負けがあるので、超えられた気持ちと、きつかった試合がやっと終わったという気持ちでした。
▼準々決勝
米元小春/田中志穂②〔17−21、21−12、21−15〕1●ハリス/プラディプタ(インドネシア)83分
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取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/北川外志廣