7月21日に開催されたBWFワールドツアー・シンガポールOP(Super500)5日目は、各種目の準決勝が行なわれた。
日本は女子ダブルスの櫻本絢子/髙畑祐紀子、志田千陽/松山奈未、女子シングルスの髙橋沙也加が準決勝まで勝ち上がり、決勝の切符をかけて強敵らと戦った。
Super300ではスイスOP、ニュージーランドOP、オーストラリアOPと今季3優勝の櫻本/髙畑。世界ランキングも20位に押し上げた勢いのあるペアは、第1シードで世界ランキング8位のジョンコパン/ラウィンダ(タイ)と対戦した。タイのエースペアに成長した相手に対し、櫻本/髙畑は第1ゲーム21-17で先制。第2ゲームは13-7とリードした日本ペアだったが、後半に逆転を許して18-19。しかし、このあと櫻本/髙畑が3連続得点を奪って勝利。強敵との接戦を切り抜けた日本ペアが、Super500の大会で初の決勝進出を決めた。
同じく女子ダブルスの志田/松山は、Super500の大会では初の準決勝進出。その対戦相手はドイツのヘルトリヒ/ネルテとなり、第1ゲームは21-18で日本ペアが奪った。しかし、第2ゲームを落とすと、勝負の行方は最終ゲームへ。志田/松山は前半に連続ポイントを奪って11-5とリードしたが、中盤に追い上げられて14オール。それでも日本ペアは再び連続得点でドイツペアを引き離すことに成功し、最後は21-16で振り切って決勝の切符をつかんだ。女子ダブルスは志田/松山、そして櫻本/髙畑の日本人対決が決まった。
女子シングルスの髙橋沙也加は、中国の成長株・韓悦(ハン・ユエ)。すると、第1ゲームを18本に抑えた髙橋は、第2ゲームでも21-14と相手を封じて決勝進出。今季Super300以上の大会では3回目の決勝進出を決めている。
なお、男子シングルスは周天成と許仁豪の台湾決勝となり、男子ダブルスはセティアワン/アッサン(インドネシア)が決勝に進出。中国ペアと久々の優勝をかけて争う。
準決勝の結果、決勝戦の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
周天成(台湾)②〔21−12、18−21、21−16〕1●喬斌(中国)67分
許仁豪(台湾)②〔21−15、21−11〕0●グエン・ティエンミン(ベトナム)79分
▼決勝
周天成(台湾) − 許仁豪(台湾)
【女子シングルス】
髙橋沙也加②〔21−18、21−14〕0●韓悦(中国)37分
高昉潔(中国)②〔21−15、12−21、21−14〕1●ニチャオン・ジンダポル(タイ)66分
▼決勝
髙橋沙也加 − 高昉潔(中国)
【男子ダブルス】
欧烜屹/任翔宇(中国)②〔21−17、26−24〕0●韓呈愷/周昊東(中国)37分
セティアワン/アッサン(インドネシア)②〔21−16、21−13〕0●プラタマ/サプトロ(インドネシア)30分
▼決勝
セティアワン/アッサン(インドネシア) − 欧烜屹/任翔宇(中国)
【女子ダブルス】
櫻本絢子/髙畑祐紀子②〔21−17、21−19〕0●ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)51分
志田千陽/松山奈未②〔21−18、17−21、21−16〕1●ヘルトリヒ/ネルテ(ドイツ)61分
▼決勝
櫻本絢子/髙畑祐紀子 − 志田千陽/松山奈未
【混合ダブルス】
アーマド/ナトシール(インドネシア)②〔26−24、21−17〕0●チャヨノ/カンドウ(インドネシア)31分
ゴーSH/ライSJ(マレーシア)②〔21−18、21−14〕0●デチャポル/サプシリー(タイ)40分
▼決勝
アーマド/ナトシール(インドネシア) − ゴーSH/ライSJ(マレーシア)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO