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【トマス杯】日本が3−1でフランスを下し準決勝進出!<準々決勝>

5月24日にタイ・バンコクで開催された「トマス杯・ユーバー杯2018」5日目は、トマス杯・決勝トーナメント準々決勝の日本VSフランスが行なわれた。

前回大会でベスト8に終わった日本男子。優勝した2014年以来、2大会ぶりのメダルをかけて臨んだ第1シングルスは、4試合連続出場となった桃田賢斗が登場。過去にリー・チョンウェイ(マレーシア)などを破ったことのあるブライス・レベルデスと対戦した。

「今日の相手は映像で見る限りスタミナもあるし、腕っ節の強い選手。自分の上手さでどうかわすか、ネット前にどう出させるかが勝負だと思った」という桃田は、試合序盤から主導権を握って試合を進める。第1ゲームを13本に抑えると、第2ゲームもしっかりシャトルをコントロールして相手を翻弄。21-11で制して、まずは日本に1勝をもたらす。

侮れない相手に対してしっかり2−0で勝利を飾った桃田賢斗

第1ダブルスも同じく4試合連続出場となった園田啓悟/嘉村健士が登場。パワーある相手ペアにも、ドライブ戦から自分たちの攻撃につなげて得点を奪う。第1ゲーム21-15で先制し、第2ゲームも鋭い攻撃を連発。21-9で完封し、日本が2連勝で一気にメダルに近づく。

第2シングルスは予選リーグ・香港戦で悔しい黒星を喫した坂井一将。なんとかチームの準決勝進出を決める1勝をあげたかったが、「競った場面で簡単なミスが出てしまった」(坂井)と、なかなかリズムをつかめず。第1ゲームを奪われると、第2ゲームも19-21で敗れた。

2−1とされた日本だが、第2ダブルスの遠藤大由/渡辺勇大がフランスの勢いをシャットアウト。「相手も勢いよくきたし、自分たちも緊張してなかなか思うように動かない中で、球を返しながら点数を重ねていけたのがよかったと思います」と遠藤。強引に攻め込む相手をうまくかわしながら第1ゲーム21-17で奪うと、第2ゲームも攻撃をしのぎ、最後の勝負所でスピードを上げて勝利をつかんだ。「(試合は)いい流れとはいえなかったけど、遠藤さんに声をかけてもらいながら開き直れた。最後は泥臭くでしたが、それを勝ちに結びつけられたかなと思います」(渡辺)

遠藤大由(左)/渡辺勇大は負けられない状況でしっかり白星をつかんだ

この勝利で日本はフランスを3−1で撃破。準決勝進出を決め、2大会ぶりのメダルも確定させた。

◆トマス杯/決勝トーナメント・準々決勝

日本 3−1 フランス

MS1 桃田賢斗②〔21−13、21−11〕0●ブライス・レベルデス33分

MD1 園田啓悟/嘉村健士②〔21−15、21−9〕0●ケルスディ/マイオ34分

MS2 坂井一将●0〔17−21、19−21〕②ルーカス・コロビー49分

MD2 遠藤大由/渡辺勇大②〔21−17、21−18〕0●ジケル/ラバー46分

トマス杯:バドミントン世界一の国・地域を決める団体戦として最も権威ある大会。ト杯は1939年に国際バドミントン連盟(現世界バドミントン連盟)会長のジョージ・トーマス卿(全英OP21回優勝)が、大会の開催を進め、優勝トロフィーを寄贈。大会名にその名がつけられた。1941年に初開催を予定していたが、第2次世界大戦のために。延期。1948-49年に念願の第一回トマス杯が開催された。84年に男女同時に開催、86年から2年に一度の開催(それまでは3年に一度)となった。

試合形式:2ダブルス(複)、3シングルス(単)で、世界ランキングの高い順に試合が行なわれる。試合の種目順はオーダーによって変わる(種目順の例:第1単→第1複→第2単→第2複→第3単)。予選リーグは5試合すべてを行ない、決勝トーナメント・準々決勝以降は先に3試合を制した国・地域が勝利。単複兼ねて出場することができる。

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

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