5月23日に開催された「トマス杯・ユーバー杯2018」4日目は、男女予選リーグが行なわれた。ここでは、台湾と対戦した日本男子の、試合後のコメントを紹介しよう。
第1シングルス
桃田賢斗(2−1で勝利)
「1ゲームは自分のリズムで試合ができて、2ゲーム目はリードしていたけど最後の最後で逆転されてしまった。流れが悪いかなと思ったけど、最後は気持ちで引かずにいくしかないと思いました。チームの応援とともに思いきってできたのでよかっです。
(大きなガッツポーズが出ていたが)個人戦ではない緊張感だったり、勝ちたい気持ちがあったので、自然とガッツポーズが出たと思います。グループの対戦表を見たとき、トップシンで勝たないといけないのはわかっていたので、厳しい戦いだったけど、強い気持ちで最後まで足を動かしたのが勝因かなと思います。
(持ち味のへアピンについて)1ゲーム目はプレッシャーをかけることができたけど、2ゲーム目は相手にいい具合に距離感をとられて、(前に)踏み込みづらくなってしまし、そこからリズムを狂してしまった。終盤は自分がネット前にプレッシャーをかけて、相手がロブをアウトにしてたので、そのへんの駆け引きはよかったかなと思います」
第1ダブルス
園田啓悟/嘉村健士(右)
(2−1で勝利)
嘉村「勝ててよかった、ただそれだけですね。3ゲーム目は自分のことに集中して、試合の合間に(園田に)気合いを入れるような声をかけて、それが最後まで続いたのでよかったかなと思います。試合では、自分の打った球が甘い球になったときでも、その後“絶対取ってやる”という気持ちを出せました。昨日まで甘い返球になると、気持ちのどこかで返せないというのがあったと思う。気持ちを引かず、いくら甘くなっても絶対返してやるという気持ちでやれたのがよかったと思います。自分の場合はキャプテンでもあるので、昨日(ドイツ戦)の負けで、その後の流れを悪くしてしまった。それがひしひしと伝わってきたので、今日は本当にどんな気持ちでも勝ちたいというのがありました」
園田「2ゲーム目でリードされていたけど、踏ん張れたのがよかったかなと思います。団体戦なので、自分たちが盛り上げていく気持ちで臨みました。昨日(ドイツ戦)よりも台湾戦の方がコンディションがいいと思います。動きだったり、サービスまわりだったり、風にも対応できたのかなと思います。昨日は本当に悔しい思いをしたので、自分たちのプレーをする気持ちで勝ちきったのがよかった。明日につながったかなと思います」
第2シングルス
西本拳太(2−0で勝利)
「終わってみれば、第1シンと第1ダブの勝利のおかげ。(自分が決めて)おいしいところをもらった感じですね。自分としては3−0で勝ちを収められてよかったと思います。
1ゲームも2ゲーム目も序盤はリードを許しましたが、いい意味で、少しリラックスというか、開き直ってできたかなと思います。相手(王子維)は爆発力があるスマッシュだったりヘアピンがあるので、コントロールで勝負するしかないと思っていました。それができてよかったです」
第2ダブルス
遠藤大由/渡辺勇大(左)
(2−0で勝利)
遠藤「だいぶ気は楽にできました。でも、昨日のことがあるし、日本のためにも自分たちがしっかり持ち直さないと勢い的に危ないと思ったので、そういう意味ではいい緊張感で入れたと思います。(課題は)チャンスの場面でまだ決めきれず、無駄にラリーをしてしまう。上にいけばいくほどそこが命とりになるので、力という単純なところではなく、もっと決め方の部分で話をして修正したいです。(次の試合は)自分たちの力を出し切って、いい結果がついてくればいいなと思います」
渡辺「自分たちのプレーを第一に、そこから作戦を練っていこうと遠藤さんと話して入り、コートでは自分のプレーを積極的に出すことを意識してやりました。(前衛の入りは)球をぶつけられてもいいくらいの勢いでいけた。ただ振るだけではなく、コントロールもできたのかなと思います。昨日(ドイツ戦)に比べればいいラリーができたけど、まだベストな状態ではなく、最低限の働きだったと思います。次は勝ちにこだわって、それをいい経験にできればと思います」
第3シングルス
常山幹太(2−0で勝利)
「勝負は決まっていましたが、5−0で勝ちたかったので、1ゲーム目から先手を取っていきました。2ゲームもそれが生きてきたので、2−0で勝つことができました。明日(準々決勝)も使ってもらえるように、今日は絶対勝たないといけないという気持ちがありました。最初に入ったコートが飛ぶ感じはあったけど、実際に自分が入ったら風向きが変わっていて、第1ゲームはすんなり勝てました。第2ゲームはクリアーとロブを打つのが怖くて、最初はリードできましたが、一度崩れたら立て直すのに時間がかかってしまい、それに悩まされました。(2試合戦って)少しずつ自信がついてきている。昨日より試合前の緊張はなかったです。(次の試合も)最初から動いて、動いて、しっかり声を出して頑張りたい」
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳