5月22日にタイ・バンコクで開催した「トマス杯・ユーバー杯2018」3日目は、男女予選リーグが行なわれた。ここでは、ト杯ユ杯のダイジェストを紹介しよう。
【トマス杯】
グループAは全チーム3試合を消化し、決勝トーナメント進出を決めたのは中国とフランス。中国はリーグ第3戦で対戦したインドを下して3連勝。首位通過を決めた。フランスはオーストラリアに勝って2勝1敗の2位通過とし、2大会ぶりのベスト8入りを決めている。
グループBは地元タイと前回大会準優勝のインドネシアが激突した。第1戦の韓国に接戦で敗れているタイは、負ければ決勝トーナメント進出を逃す苦しい状況。その第1シングルスは、インドネシアのギンティンが勝利をおさめるも、後がないタイは第1ダブルスに出場したキティサック/ニピポンが、世界ランク1位のギデオン/スカムルジョを2−1で撃破。1−1のイーブンに戻した。
このまま連勝といきたいタイだったが、意地を見せたのがインドネシア。第2シングルスのムストファが80分超えの熱戦を制すると、続く第2ダブルスも2−0で勝利。この時点でインドネシアのリーグ2勝目が確定し、タイは同組の韓国がすでに2勝していることから予選リーグ敗退が決定した。
グループCでは日本がドイツと対戦。5試合中4試合がファイナルゲームの接戦となったが、日本が4−1で勝利を収めて2勝目。同組の台湾が香港を下したことにより、リーグ2連勝の日本と台湾の決勝トーナメント進出が決定した。日本は23日に台湾と対戦し、勝った方がリーグ1位通過となる。
グループDはデンマークとマレーシアが2連勝。こちらも決勝トーナメント進出が決まった。
◆グループA
中国(3勝)5−0 インド(1勝2敗)
フランス(2勝1敗)5−0 オーストラリア(3敗)
最終順位/1位:中国 2位:フランス 3位:インド 4位:オーストラリア
※中国とフランスが決勝トーナメント進出
◆グループB
インドネシア(2勝)4−1 タイ(2敗)
※2勝をあげたインドネシアと韓国の決勝トーナメント進出が決定
◆グループC
日本(2勝)4−1 ドイツ(2敗)
台湾(2勝)4−1 香港(2敗)
※2勝をあげた日本と台湾の決勝トーナメント進出が決定
◆グループD
デンマーク(2勝)5−0 ロシア(2敗)
マレーシア(2勝)5−0 アルジェリア(2敗)
※2勝をあげたデンマークとマレーシアの決勝トーナメント進出が決定
【ユーバー杯】
今大会、若手選手を積極的に起用するグループCの韓国。第3戦はデンマークと対戦すると、第1シングルスのエース・成池鉉が2−0で先勝。しかし、第1ダブルスはデンマークのフォウガード/トゥーグセン、第2シングルスのリーネ・カエスフェルトに白星を奪われ、韓国が劣勢の状況に陥る。
韓国が負ければリーグ2位となる場面で登場したのが、第2ダブルスのベク・ハナ/イ・ユリムだ。韓国女子の期待ホープである2人は、第1ゲームを21-14で制すると、第2ゲームも21-13で勝利。2−2のイーブンに戻し、第3シングルスに望みをつなげる。すると、ここで勝利をもぎ取ったのも若手のアン・セヨン。昨年までジュニアの大会を主戦場としていたが、今回のユーバー杯では大抜擢。負けられない状況でも、冷静に相手をねじふせて2−0で快勝。前回のユ杯準優勝の韓国が逆転勝ちをおさめ、リーグ首位で準々決勝に進んだ。
そのほか、グループDの中国、インドネシアもそれぞれ2勝目をあげて予選リーグ突破を決めたほか、グループBの台湾もドイツを5−0で破りリーグ2勝目。すでに2連勝を飾っているタイとともに、決勝トーナメント進出を決めた。
なお、この日試合がなかったグループAの日本は、23日にインド対戦。勝てばリーグ1位で決勝トーナメントに進むことができる。
◆グループB
台湾(2勝)5−0 ドイツ(2敗)
※2勝目をあげた台湾とタイの決勝トーナメント進出が決定
◆グループC
韓国(3勝)3−2 デンマーク(2勝1敗)
ロシア(1勝2敗)5−0 モーリシャス(3敗)
最終順位/1位:韓国 2位:デンマーク 3位:ロシア 4位:モーリシャス
※韓国とデンマークが決勝トーナメント進出
◆グループD
中国(2勝)4−1 マレーシア(2敗)
インドネシア(2勝)5−0 フランス(2敗)
※2勝をあげた中国とインドネシアの決勝トーナメント進出が決定
取材・文/バドミントン・マガジン編集部