5月22日に開催された「トマス杯・ユーバー杯2018」3日目は、男女予選リーグが行なわれた。ここでは、ドイツと対戦した日本男子の、試合後のコメントを紹介しよう。
第1シングルス
桃田賢斗(2−0で勝利)
「初戦の香港戦で縮こまったプレーをしてしまったので、今日は大きい展開で戦う作戦で試合に入りました。(試合を振り返って)内容よりも、風に対する合わせ方を課題にしていた。ファイナルゲームに入らないように2−0で終わらせたかったので、第1、2ゲームの後半はしっかり集中してプレーできたと思います。今後はネット前の駆け引きが勝敗を分けると思うので、思い切ってネット前に踏み込んでいきたいなと思います」
第1ダブルス
園田啓悟(右)/嘉村健士
(1−2で敗戦)
嘉村「ドライブを打って相手が上げてくることもわかっていたけど、そこで対処できなかったです。(上がった後)もう一回踏ん張ってスマッシュを打てばよかったけど、自分たちから上げる展開になってしまい、そこで攻撃にいけなかったのかなと思います。相手は(過去)2戦やったけど、すごく嫌なところをついてくる。後衛が打って前衛が決める形をもう少し作れればよかったと思いますが、相手はロングリターンで左右に振ってきたし、そこで甘くなった返球を角度ある球で決められるパターンになってしまった。それもわかっていた中での敗戦なので、そこはよくなかったです」
園田「チャンスボールを決められず、ドライブでも自分が決めることができずにラリーが続いてしまった。勝つにはそういうチャンスを決めないといけない。(相手の攻撃を)かわすプレーのクオリティーも低かったので、明日はそこを修正したいと思います」
第2シングルス
西本拳太(2−1で勝利)
「チームの流れを悪くしないようにと思って1ゲーム目入りました。相手はヨーロッパ選手らしい独特な力強さを持つ選手で、そこにスピードもありました。(第2ゲームは)自分から速い球回しをしてもうまくいかず、ゆっくりしてもうまくいかず…迷ってしまったのが2ゲーム目を取られた理由かなと思います。(第1ダブルスが負けて)いろんな場面で回ってくることは想定していました。同じチームであり、S/Jリーグでも助けてもらった園田さん、嘉村さんの力になれるようにと思って試合に入ったし、性格的にも(状況を)どうこう考えるほうでないので、自分のプレーをすれば結果はついてくると思って戦いました」
第2ダブルス
遠藤大由/渡辺勇大(右)
(2−1で勝利)
遠藤「2ゲーム目を我慢してとれたのがよかったと思います。この体育館は上からが打ちにくく、(相手から)すごくいいショットはこないという自信もあったので、レシーブができたと思います。(2ゲーム目の心境は)正直、負けるイメージはなかったです。1ゲーム目はサービスを打たれてから1、2、3(球目)で終わっていたけど、そこで5、6(球目)までつなぐことができれば勝機はあると思っていました」
渡辺「自分は“前だけ、前だけ”といわれていたので、無駄なことをせず遠藤さんに任せていましたし、それがよかったと思います。(前衛になかなか入れなかったが)相手の激しいプレーに引いてしまいました。そこは反省かなと思います。(初のトマス杯については)団体戦は特別だけど、いつもと変わらずにプレーしようと思いました。競ったけど、勝ててよかったです」
第3シングルス
常山幹太(2−1で勝利)
「風があってやりにくい部分はありましたが、すぐ対応できたかなと思います。1ゲーム目はコートを広く使えなかったので、2ゲーム目から端から端まで走らせようと思ったし、最後の方はそれで相手が疲れていたので、作戦成功です(笑)。相手はサービスを打ってからの返球がすごく速くて対応に悩みましたが、最後はそこだけ集中すれば大丈夫だと思ってやりました。(第2ダブルスの結果は)めっちゃ気になりましたし、終わるまでサブコートでそわそわしていました(笑)」
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳