5月21日に開催された「トマス杯・ユーバー杯2018」2日目は、男女予選リーグが行なわれた。ここでは、カナダと対戦した日本女子の、試合後のコメントを紹介しよう。
第1シングルス
奥原希望(2−0で勝利)
「今日は第1シングルスなので、相手も昨日より強くなりましたが、試合は伸び伸びやろうと思って入りました。すごく楽しかったです。コートの風がすごく強かったですけど、私が先に(風に)対応できたのが勝因だったかなと思います。2ゲーム目は相手も風に慣れてきたので、何度か強打を決められましたけど、あまり気にせずにラリーができたのもよかったです」
第2ダブルス
福島由紀(手前)/廣田彩花
(2−0で勝利)
廣田「私たちの役割は勝ってチームを勢いに乗せることですし、そういう中で2戦とも勝てたのは、次の戦いにもつながると思います。体育館はいろんな風があるので、打つタイミングや、相手の球の対応などを考えながらプレーしました。また、今日に限っては飛ばない印象だったので、フルスマッシュを打ちすぎず、カットスマッシュやカットを使って相手を動かし、そこから自分たちのチャンスを作っていこうと考えました」
福島「朝の練習のときよりは風がなくて、試合では飛ばなかったなという印象です。私もフルスマッシュというよりは、ラリーをしていれば、(勝てる)という自信がありました。カットなどで自分たちの形を作り、そこからしっかり我慢してラリーすれば有利になるとも思っていたので、2ゲーム目はそういう切り替えをしてコートに入りました」
第2シングルス
佐藤冴香(2−0で勝利)
「2−0で勝てたことはよかったです。昨日の夜にオーダーが発表されましたが、(第3単と)気持ちは変わらない。自分の役割を果たすために、強い気持ちで挑めたと思います。動きも昨日、今日と試合をやってよかったと思うので、あとは風のコントロールをしっかりできればいつも通りのパフォーマンスができるはず。(ベテランとして)勝つのが私の役割なので、強い気持ちで臨めています」
第2ダブルス
米元小春(左)/田中志穂
(2−0で勝利)
米元「このメンバーで試合ができることを幸せに感じながら、いまの試合も楽しめたと思います。(先に試合に出場した)みんながしっかり勝ってくれるので、私たちもその流れに乗って勝利につなげられました。(試合は)相手がサービスまわりで細かいミスをしていたので、レシーブからしっかり入るようにしました。ただ、2ゲーム目でペースを上げようとしたとき、思ったより低い球が伸びていた。(次の試合では)ドライブ合戦や、速い球に対してのコントロールや高さを修正しながら、コートを広く使っていきたいです」
田中「初めての試合で緊張しましたが、勝利を飾ることができてよかったです。風に対してはしっかり調整しながらできたかなと思います。1ゲーム目のプレーはよかったですが、2ゲーム目から相手が待っているコースに打ってしまい、その球を相手がミスしてくれましたが、もし入ってきていたら“うわっ”感じる強い球があったので、しっかりコースの打ち分けをしなければいけないと思いました」
第3シングルス
髙橋沙也加(2−0で勝利)
「前回出場した4年前のとき(ユ杯準優勝)と、気持ちはまったく違います。この4年間の中でケガだったり、挫折を味わったりもしました。とくに、リオ五輪のレース中にケガをして、本気でバドミントンを辞めようかと思ったこともありました。でも、辞めようと決めたところで姉(礼華)に救われたというか、そこから頑張ろうと思えたので、今回はケガからの復帰という戦いではなく、ケガをしてからの挑戦という気持ちでプレーしています。4年前は第2シングルスに出してもらい、(試合順が)3番目ということで必ず試合をする状況でした。でも、そのときはチームに貢献することができなくて、勝負所で勝てずに悔しい思いをしたので、今回はチームに貢献できるようにしたい。みんなユーバー杯を手にする気持ちでいるので、そこに向けて頑張りたいです」
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳