5月21日にタイ・バンコクで開催された「トマス杯・ユーバー杯2018」2日目は、ユーバー杯予選リーグ・グループAの日本VSカナダが行なわれた。
日本は前日のオーストラリア戦で第1シングルスを務めた山口茜を休ませ、シングルスには奥原希望、佐藤冴香、髙橋沙也加を起用。また、ダブルスも第1ダブルスに福島由紀/廣田彩花、第2ダブルスに米元小春/田中志穂が出場した。
第1シングルスに登場した奥原は、前日のインド戦でサイナ・ネワールを下して勢いに乗るミシェル・リーと対戦。「昨日より強い相手ですが、伸び伸び試合をしようと思った」という奥原は、風でシャトルコントロールに苦しみながらもペースをつかむ。第1ゲームを21-16で先制すると、第2ゲームも相手の強打をしのいで21-17。「相手より先に(風に)対応できたのが勝因」と振り返り、後続にバトンを渡した。
続く第1ダブルスの福島由紀/廣田彩花も、序盤から相手ペアを圧倒。「ラリーをしっかりすれば、(勝てる)という自信があった」(福島)と、落ち着いた試合運びで勝利をつかむと、第2シングルスの佐藤冴香も風に対応しながらきっちり白星を手中に。「2−0で勝てたことはよかったです。昨日の夜にオーダーが発表されましたが、(第3単のときと)気持ちは変わらない。自分の役割を果たすために、強い気持ちで挑めたと思います」(佐藤)。3つ白星を並べた日本がチームの勝利を決めた。
勝利が確定した後も、第2ダブルスに登場した米元/田中が21−5、21-13で快勝。初出場のユ杯を白星で飾った。第3シングルスの髙橋沙も、4年ぶりのユ杯で持ち味の攻撃を発揮して勝利。日本が5−0の完勝でカナダを退けた。
日本の結果は以下の通り。
◆ユーバー杯/予選リーグ・グループA
日本(2勝)5−0 カナダ(1勝1敗)
WS1 奥原希望②〔21−16、21−17〕0●ミシェル・リー34分
WD1 福島由紀/廣田彩花②〔21−14、21−9〕0●ホンデリッチ/ツァイ37分
WS2 佐藤冴香②〔21−14、21−14〕0●ブリットニー・タム28分
WD2 米元小春/田中志穂②〔21−5、21−13〕0●ボーリュー/パケナム23分
WS3 髙橋沙也加②〔21−10、21−11〕0●チェ・キャサリン25分
ユーバー杯:バドミントン世界一の国・地域を決める団体戦として最も権威ある大会。全英OP優勝13回を誇るベディー・ユーバー女史がトロフィーを寄贈し、大会名にその名がつけられた。トマス杯の開催から8年後にユ杯が開催。1982年まではト杯と交互の開催だったが、84年から男女同時開催となった。
試合形式:2ダブルス(複)、3シングルス(単)で、世界ランキングの高い順に試合が行なわれる。試合の種目順はオーダーによって変わる(種目順の例:第1単→第1複→第2単→第2複→第3単)。予選リーグは5試合すべてを行ない、決勝トーナメント・準々決勝以降は先に3試合を制した国・地域が勝利。単複兼ねて出場することができる。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳