4月30日(月)、アジアNo.1を決めるアジア選手権(中国・武漢)で決勝に進出した7名の帰国会見が行なわれた。日本勢は男子シングルスの桃田賢斗、女子ダブルスの福島由紀/廣田彩花が同大会初制覇。同じく女子ダブルスの髙橋礼華/松友美佐紀、男子ダブルスの園田啓悟/嘉村健士が準優勝の好成績を残している。ここでは、ダブルスで決勝を戦った園田/嘉村、髙橋/松友の2組のコメントを紹介しよう。
園田啓悟(左/トナミ運輸)
「ここ最近、調子が思うように上がらなかったですが、アジア選手権で決勝までいけて、そこまでの流れもよく、自分たちのプレーができた。自信を取り戻した大会になりました。これまで、自分たちの持ち味の低空戦のときに球が浮いてしまったけど、そのドライブ戦で、今回は相手より沈められた。これで自分たちのテンポに持っていけたかなと思います」
嘉村健士(トナミ運輸)
「この半年間は、ドバイ(スーパーシリーズファイナル)での3位はあったけど、そのほかは1、2回戦負けの苦しい期間でした。トマス杯前の試合はアジア選手権しかなくて、その大会で結果は残したいという思いはあったので、決勝では負けたけど、スッキリした形で終えたのでよかったと思います。(不調だった理由は)キレイに入れようという気持ちが大きすぎたと思います。あとは、この半年間、レシーブを強化しようと取り組んでいて、大きな展開を続けていましたが、それがうまくハマらなかった。今回は初心に戻ってドライブを貫き通す気持ちでやって、それで結果が出せたので、改めてドライブは世界で戦えるという自信を持つことができたと思います」
髙橋礼華(右/日本ユニシス)
「決勝で福島/廣田ペアに負けてしまったんですが、一方的にやられて負けたわけではなく、自分たちのほうが攻撃で決めている場面が多かったと思います。ただ、そのなかでちょっと決め急いだミスなどがあっただけなので、次につながるいい負けだったなと感じています。(痛めていた)腰は全英OPのときよりは全然いいです。腰がよくなってからはすごく楽しく、練習もできているので、動けるとこんなに自分のプレーも違うんだなって思っていました(笑)」
松友美佐紀(日本ユニシス)
「大会全体を通しても、試合の中でそのときの状況を感じられたり、自分たちや相手がいまどういうふうになっているのかというのも、少しずつ見られたり考えられたりできて、そういう部分もちょっと戻ってきました。決勝は負けてしまいましたが、自分たちらしい形が出てきたなと思います。プレーの面でいままでよりもだいぶよくなってきていますが、点の取り方だったり、最後に勝ちきるところはまだまだ足りない部分があるので、2人でまたしっかりつくっていけたらなと思っています」
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/Getty Images、バドミントン・マガジン編集部