小学生時代から頭角を現し、全国大会の男子シングルスにおいて“史上初”や“最年少記録”などの偉業を次々と成し遂げる奈良岡功大(浪岡高校2年)。月に一度の連載では、そんなスーパー高校生の日常や素顔に迫っていく。第10回は、準優勝を果たした『ヨネックス大阪インターナショナルチャレンジ2018』(4月4日~8日/大阪府守口市、以下・大阪国際)について振り返ってもらった。Q&Aのコーナーでは、“グッズのこだわり”について答えていただく。
皆さん、こんにちは!
少し前になりますが、今月は4月上旬に行なわれた大阪国際について振り返りたいと思います。
僕にとって今回の大阪国際は2度目の挑戦でした。昨年は初めて出場し、初戦敗退。悔しい思いをしたので、今年はまずは初戦を突破して、そこからベスト4以上をねらっていこうという気持ちでした。
その初戦は今大会8シードのタイ選手が相手。ここを2-0で勝つことができて、勢いに乗れたと思います。初戦から決勝まで強い相手ばかりで一戦一戦がきつかったけれど、今大会はとくに自分からのミスがすごく少なくて、チャンスの場面でしっかりコースをねらっていけたのがよかった。結果的に決勝まで上がれたことは素直にうれしかったです。
決勝までに競った試合といえば、渡邉航貴選手(日本ユニシス)との3回戦(19-21、21-17、21-15)。これまで何度も対戦していてお互いに手の内をわかっていたので、試合が長くなるのは覚悟していました。なので、長いラリーになっても焦らずできたのがよかった。次の準決勝もねばり強い小野寺裕介選手(日本ユニシス)が相手でしたが、相手のペースにさせず、自分がラリーで点数を取っていけたことが勝因だと思います。
決勝の相手は、日本ユニシスの五十嵐優選手でした。五十嵐選手にはこれまで2連敗していたので、今回は絶対に勝ちたい気持ちが強かったです。でも、結果は逆転負け。1ゲーム目は自分のプレーができて14本で取れましたが、2、3ゲームは11本、12本で敗退。最後のほうは足が動かなくなってしまいました。やはり自分には、まだまだフィジカルの強さが足りていないなと、強く感じました。
でも、1ゲームを取ってファイナルにいけたことは、ストレート負けしていた過去の2戦に比べれば少しは成長できたのかなと感じています。徐々に(勝ち方を)つかみ始めているので、次に対戦したときは勝ちたいです。
国際大会で初めて決勝に上がれたことは、自分にとってすごくいい経験になりました。今後もしっかりウエートトレーニングなどを続けて、フィジカルを鍛えていきたいです。
5月1日からはニュージーランドOPに参戦してきます(6日まで)。予選からの出場となりますが、予選の2試合をしっかり勝って本戦に出ることが目標。一生懸命頑張るので、応援よろしくお願いします!
奈良岡功大選手に聞く!
☆なんでもQ&A☆
Q.奈良岡選手はグッズに対してどのようなこだわりがありますか? とくにラケットについて教えてください!(大学1年生・男)
A.グッズのこだわり……言葉にするのが難しいのですが、やっぱりラケットの感覚は大事にしています。使用しているのは、『NANORAY Z-SPEED(ナノレイZ-スピード)』。個人的な感想ですが、このラケットは振りぬきやすくて、打ったときに球が走る感じがあります。それに、自分がねらったところに打ちやすい。小学6年生から使っているから、という理由もあるかもしれませんが、すごく使いやすいです。
ストリングのテンションは縦横で変えていて、縦30ポンド、横28ポンドくらい。弾きのよさが気に入っています。グリップは細めが好きで、グリップテープはタオル派。自分はある程度グリップを手の中で滑らせたいので、それをしやすいのがタオルなんです。グリップエンドに膨らみを持たせて巻く選手も多いですが、自分はそこまでボコッとさせていません。一番は、手にフィットする感覚を大事にしているので、巻いたあとに少しでも太かったり、ちょっとでもでこぼこしていれば巻き直しますね。
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Profile
奈良岡功大◎ならおか・こうだい 2001年6月30日生まれ、青森県出身。浪岡南小-浪岡中。小学時代は全国小学生大会単3連覇、全国ABC大会単5連覇を達成。中学時代は全国中学校大会単3連覇という前人未踏の記録を打ち立てた。同年9月には、高校2年までが出場する全日本ジュニアで最年少V(16年・17年連覇)。高校1年時にはIH準優勝、選抜では優勝を果たした。そのほかにも、全日本総合本戦出場や日本ランキングサーキット単3位など、シニアの舞台でも存在感を放つ日本のホープ。日本B代表。173㎝67㎏。血液型B。
構成/バドミントン・マガジン編集部