4月8日に開催された大阪国際チャレンジ(守口市/IC)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。
男子シングルスは五十嵐優と奈良岡功大の日本人決勝。2人は昨年の全日本総合2回戦で激突し、ここでは五十嵐が勝利を収めてベスト8に入った。奈良岡にとってはリベンジマッチとなったがその第1ゲーム、五十嵐を14本に抑えて先制。このまま一気に勝利をつかみたい奈良岡だったが、第2ゲームは五十嵐が21-11で奪い返してファイナルゲームに持ち込む。すると、最後は五十嵐がセーフティーリードを保ちながらゲームを進めて勝利。昨年に引き続き、五十嵐が大阪国際を制した。
女子シングルスも峰歩美と杉野文保の日本人対決。ここで勝負強さを発揮したのが峰。第1ゲームは互いに連続得点で主導権を奪い合う展開となったが、ここを峰が制して第2ゲームへ。すると、第2ゲームは序盤こそ杉野が9−4とリードしたが、峰がジワジワとポイントを奪って14-10と逆転に成功。その後も追走する杉野を振りきった峰が、21-16で勝利。国際大会では2016年の台北マスターズ(旧GP)以来の優勝を飾った。
前回大会で準優勝に終わり悔し涙を呑んだ女子ダブルスの櫻本絢子/髙畑祐紀子が、再び大阪国際の決勝に進出。チームメイトの福万尚子/與猶くるみと優勝を争った。第1ゲームを奪ったのは櫻本/髙畑。しかし、第2ゲームは福万/與猶が、後半の競り合いを抜け出して1−1のイーブンに戻す。ファイナルゲームは福万/與猶が序盤からリードを保ち、ねばる櫻本/髙畑を振りきって勝利。貫禄をみせた福万/與猶が、大阪国際初優勝。櫻本/髙畑はあと一歩届かず、2年連続準優勝に終わった。
男子ダブルスは、元日本代表の橋本博且/佐伯祐行が決勝に進出。マレーシアペアとの勝負は互いにペースを譲らずファイナルゲームに投入すると、最後に押しきったのが橋本/佐伯。59分の接戦を制して頂点に立った。
混合ダブルス決勝に勝ち進んだ久保田友之祐/志田千陽は、韓国の若手ペアと対戦。第1ゲームを日本ペアが17-21で落とすと、続く第2ゲームも韓国ペアにペースを握られ12-21で敗戦。ペア初挑戦となった大会は、準優勝の成績で終えている。
決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
五十嵐優②〔14−21、21−11、21−12〕1●奈良岡功大69分
【女子シングルス】
峰歩美②〔21−14、21−16〕0●杉野文保57分
【男子ダブルス】
橋本博且/佐伯祐行②〔21−19、15−21、21−15〕1●ラティフ/アユブ(マレーシア)59分
【女子ダブルス】
福万尚子/與猶くるみ②〔17−21、21−19、21−16〕1●櫻本絢子/髙畑祐紀子90分
【混合ダブルス】
キム・ウンホ/イ・ユリム(韓国)②〔21−17、21−12〕0●久保田友之祐/志田千陽36分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/江見洋子