3月24日(土)、宮城県仙台市のゼビオアリーナ仙台にて『TOP4 TOURNAMENT』が開幕した。今回が初開催となる本大会は“国内バドミントン最強決定戦”と銘打たれ、S/Jリーグ2017の男女上位4チームずつが出場する公式カップ戦だ。ここでは、24日の11時から行なわれた第一部・男子準決勝の日本ユニシスVSNTT東日本戦をダイジェストでお伝えしよう。
S/Jリーグ2位の日本ユニシスと同3位のNTT東日本が対戦した男子。まず、第1ダブルスで先制したのはNTT東日本だった。桃田賢斗や古賀輝/齋藤太一といった主力を海外遠征で欠き、厳しい戦いが予想されたNTT東日本だったが、第1ダブルスに出場した星野翔平/西川裕次郎は日本ユニシスの金子祐樹/渡邉航貴に対し、第1ゲームをわずか12本で先制すると、第2ゲームに入ってもリードを守り続け、15−14からの4連続得点で突き放すなど、最後は金子/渡邉を18本で振り切った。
第1ダブルスがいい流れをつくったNTTは、続くシングルスでも内定選手の馬場湧生が同じく内定選手ながら日本B代表の五十嵐優を相手に、第1ゲームを奪われながら第2ゲームは五十嵐を18本に抑えてファイナル勝負へと持ち込む。しかし、自力で勝る五十嵐は第3ゲームに入るとミスを減らした安定したプレーを披露し、馬場を14本に抑えて勝利。これでスコアをタイに戻したユニシスは、第2ダブルスで井上拓斗/渡辺勇大がNTTの佐藤黎/藤野琢人に11本、9本で完勝し、翌25日の決勝進出を決めた。
<日本ユニシス男子・坂本修一監督>
「(第1複を落とし、単もファイナル勝負にもつれ)ずっとドキドキしていました。第1ダブルスは、シングルスが専門の選手もいたので自信もあまりなかったのですが、金子が他の選手と組んでどれだけ引っ張れるかを試したいのもありました。明日はまだどちらが(勝ち上がって)来るかはわからないですけど、自分たちのベストを出して、優勝できるように頑張っていきたいと思います」
▼準決勝・第1試合結果
日本ユニシス 2−1 NTT東日本
金子祐樹/渡邉航貴●0〔12−21、18−21〕②星野翔平/西川裕次郎
五十嵐優②〔21−12、18−21、21−14〕1●馬場湧生
井上拓斗/渡辺勇大②〔21−11、21−9〕0●佐藤黎/藤野琢人
※日本ユニシスが決勝に進出
文/吉井信行
写真/菅原淳