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【S/Jリーグ】日本ユニシスが2年ぶり5度目の戴冠!<東京大会・女子>

2月4日に行なわれたバドミントンの最高峰リーグ「S/Jリーグ2017」東京大会は、墨田区総合体育館にて大会2日目を迎え、男女各4試合が行なわれた。ここでは、混戦の中を抜け出した日本ユニシスが優勝を果たした女子のダイジェストをお伝えしよう。

 日本ユニシスが2年ぶり5度目のV

首位・日本ユニシスと2位・再春館製薬所の最終戦は、勝ったチームが優勝となる天王山。その第1ダブルスには、ユニシスが髙橋礼華/松友美佐紀、再春館が福島由紀/廣田彩花を起用し、リーグの頂点を争うにふさわしいエース対決となった。

第1ゲーム、積極的に仕掛けたのは福島/廣田だ。髙橋礼/松友に対し、ドライブやプッシュなど鋭い動きで攻め込み、21-16で奪う。しかし、第2ゲームは髙橋礼/松友も好リズムをつかみはじめ、低くて速いラリーでも先手をとりながらポイントを重ねる。髙橋礼/松友は19-16から20オールに並ばれる苦しい場面もあったが、最後は底力を見せたユニシスペアが22-20で取り返した。

ファイナルゲームは、序盤で11-6と点差を広げた髙橋礼/松友のペース。ドライブで力強く押し込む再春館ペアに対して、ユニシスペアは緩急を使って髙橋のアタックにつなげる。すると、マッチポイントを先に握った髙橋礼/松友が、終盤に再び点差をつめてくる福島/廣田を21-17で振り切って勝利。まずは日本ユニシスが先勝した。

第1ダブルスに出場した髙橋礼華(左)/松友美佐紀は逆転勝利で流れをつくった

シングルスはS/Jリーグで好調を見せる髙橋沙也加と、再春館・山口茜が激突。第1ゲームは、序盤こそ山口ペースで進んだが、中盤は髙橋沙が鋭いカットなどで得点を重ねる。山口の攻撃をしのぎながら自身のポイントにつなげ、第1ゲームは髙橋沙が21-15。第2ゲームは、負ければチームの優勝が消えてしまう山口が15-17から逆転してファイナル勝負に持ち込んだが、終盤は髙橋沙の攻撃が冴える。13-10から19-11にリードを広げた髙橋沙が、そのままウイニングポイントを奪取! 連勝を決めた日本ユニシスが、2015年以来2年ぶり5度目のリーグ制覇を遂げた。

リーグ戦絶好調の髙橋沙也加が山口茜に勝利! リーグ最高殊勲選手賞も手にした
0−1でまわってきた山口茜は悔しい敗戦に

なお、第2ダブルスもユニシスの栗原文音/篠谷菜留が、再春館の志田千陽/松山奈未とのファイナル勝負に競り勝ち、日本ユニシスが3−0の完封勝利でリーグ最終戦を終えている。

第2ダブルスもファイナルゲームにもつれたが、最後は22-20で栗原文音(右)/篠谷菜留が制した

日本ユニシス・小宮山元監督

「会社が国際大会の重要度を理解してくれることもあり、タカマツや奥原(希望)が海外派遣で不在となる試合が多くなるのは、(リーグが開幕する)当初からわかっていました。ですから、開幕前からオーダーはほとんど決めていたんです。その中で残ったメンバーが苦しい戦いをなんとかくぐり抜け、タカマツもインドネシアマスターズで久々の優勝。さらに今日も活躍してくれました。S/Jリーグとスーパーシリーズ(現ワールドツアー)の二兎を追って、両方を勝てたのは大きな意味があります」 

日本ユニシス・髙橋礼華主将(写真右)

「最終戦は勝てば優勝が決まる試合でしたが、優勝を意識しすぎず、とにかく勝ちたいという気持ちが一番にありました。先々週から2週間の海外遠征に出ていましたが、いい手応えをつかんで今大会に挑めて、第1シングルスと第2ダブルスにいい形で回すことができてよかったです。本当にみんなで勝ち取った優勝だと思います」

北都銀行・佐々木翔監督

「昨年は初めて3位に入ったので、今年もぶつかっていくだけという気持ちでした。リーグ途中に再春館さんに勝って、そこで初めて“優勝をめざして頑張ろう”とチームで確認してきたけど、その中で、背負うものやプレッシャーがあったりもしました。いろいろありましたが、最後はみんなで一丸となって逃げずに立ち向かって頑張りきれたことが収穫だと思います。精一杯の力で2位ということなので、この後の1年で地力をつけて戦えるように、みんなで心も体も作り直していければいいなと思います」

▼結果

日本ユニシス(6勝1敗)3−0 再春館製薬所(5勝2敗)

髙橋礼華/松友美佐紀②〔16−21、22−20、21−17〕1●福島由紀/廣田彩花

髙橋沙也加②〔21−15、17−21、21−12〕1●山口茜

栗原文音/篠谷菜留②〔17−21、21−13、22−20〕1●志田千陽/松山奈未

第2ダブルスで接戦を演じた再春館製薬所の志田千陽(左)/松山奈未。松山は新人選手賞を獲得

北都銀行が初の準優勝!

最終戦では白星を飾り、チーム初の準優勝に貢献した米元小春/田中志穂(右)

日本ユニシスの優勝で幕を閉じた女子。最終順位を振り返ると、最終戦で白星を飾った北都銀行が6勝1敗とし、再春館製薬所を抜いて準優勝の成績をおさめた。北都銀行は旧日本リーグ時代を含めて過去最高の成績としており、この1年でのチームの成長を示す結果となった。3位には5勝2敗の再春館、4位には4勝3敗でヨネックスとNTT東日本が並んだものの、マッチ率の差でヨネックスが上回りAクラス入りを決めた。

上位4チームは3月24、25日に宮城県仙台市で開催される「TOP4TOURNAMENT」の出場資格を手にした。

▼結果

北都銀行(6勝1敗)3−0山陰合同銀行(1勝6敗)

米元小春/田中志穂②〔21−13、21−15〕0●矢﨑月子/横山恵里香

川上紗恵奈②〔21−6、21−14〕0●漆﨑真子

松本麻佑/永原和可那②〔21−17、19−21、24−22〕1●久後あすみ/横山めぐみ

 

NTT東日本(4勝3敗)2−1 ヨネックス(4勝3敗)

尾﨑沙織/川島里羅●0〔21−23、16−21〕②福万尚子/與猶くるみ

三谷美菜津②〔21−18、21−19〕0●佐藤冴香

橋本由衣/渡邉あかね②〔21−18、21−19〕0●櫻本絢子/髙畑祐紀子

 

七十七銀行(1勝6敗)2−1 ACT SAIKYO(1勝6敗)

河崎綾佳/嶺井優希●1〔18−21、21−14、12−21〕②今井優歩/重田美空

杉野文保②〔17−21、21−15、21−14〕1●齋藤栞

牧野美咲/木戸よし美②〔21−14、21−10〕0●米元陽花/中村麻裕

 ◆最終順位

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

表作成/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳、福地和男

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