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【S/Jリーグ】日本ユニシスが勝利つかむも優勝には届かず…<東京大会>

バドミントンの最高峰リーグ「S/Jリーグ2017」は、2月3日に大会最終節となる東京大会を墨田区総合体育館で開催した。3、4日の2日間で行なわれる大会の初日は、男女ともに2試合で熱戦を繰り広げた。ここでは男子のダイジェストをお伝えしよう。

◆男子順位表

2月3日時点

日本ユニシスは逆転優勝ならず

わずかながらも優勝の可能性を残している日本ユニシスは、三菱自動車京都と対戦した。総合力でいえば日本ユニシス優位だが、4日のトナミ運輸との最終戦に勝って逆転Vを飾るには、3−0での勝利に加えて1ゲームも落とさないことが求められていた。

先制ポイントをつかんだ日本ユニシスの遠藤大由(右)/渡辺勇大

その日本ユニシスは、第1ダブルスに昨年の総合ダブルス王者・遠藤大由/渡辺勇大を起用。遠藤/渡辺は第1ゲームこそ吉川改/内田裕太郎に21-16と少し苦しんだが、第2ゲームは9本の完勝で、エースの役割を果たす。しかし、ユニシスのシングルスに出場したルーキーの渡邉航貴は、この流れに乗ることができなかった。試合が始まると、三菱自動車京都の常塚光が、ねばり強いラリーからキレのあるアタックにつなげて第1ゲームを15本で先取。第2ゲームは、渡邉をわずか7本に抑えて快勝した。

シングルスを制した三菱自動車京都・常塚光

第2ダブルスはユニシスの井上拓斗/金子祐樹が、大狩光貴/相馬匠に2−0のストレート勝ちを収めてチームは勝利。しかし、日本ユニシスは明日のトナミ運輸との勝負に3−0で勝ってもマッチ率で下回るため、S/J最終戦を残して男子はトナミ運輸の優勝が決定した。

チームの勝利を決めた井上拓斗(右)/金子祐樹

▼結果

日本ユニシス(5勝1敗) 2—1 三菱自動車京都(1勝5敗)

遠藤大由/渡辺勇大②〔21-16、21-9〕●0吉川改/内田裕太郎

渡邉航貴0●〔15-21、7-21〕②常塚光

井上拓斗/金子祐樹②〔21-12、21-8〕●0大狩光貴/相馬匠

日本ユニシス・坂本修一監督

「余計なプレッシャーというか、選手に影響があるかと思ったので、(優勝のために)1ゲームも落とさないで、というようなことはいわず、チームとして勝ちにいこうと話して臨みました。(優勝はなくなったが)明日もチームがやることに変わりはありません。いつも通り、応援してくれている人たちにしっかりいいところを見せようという気持ちを持ってやっていきたいと思います」

NTT東日本が3位に浮上!

ともに2敗同士、最終順位を争う意味でも大事な一戦となったNTT東日本VS日立情報通信エンジニアリング。日立情報通信EとしてはNTT東日本のシングルスに、ケガから復帰の桃田賢斗が控えていることを考えれば、第1ダブルスは是が非でも勝ち星を得たかった。

その一戦は日立が竹内義憲/松居圭一郎、NTTは齋藤太一/古賀輝と両チームのエース対決に。勝敗の流れを大きく左右する一戦は、第1ゲームを竹内/松居が、第2ゲームを齋藤/古賀が取り合い、ファイナルゲームへもつれ込む。すると、ここで勝負強さを発揮したのがNTTの齋藤/古賀だった。齋藤/古賀は一時13−18とリードを許したが、気迫で攻め切り19オールに追いつくと、最後はデュースとなった接戦を27−25で制した。

先制点をつかんだNTT東日本の齋藤太一/古賀輝(左)

齋藤/古賀からバトンを受け取った桃田賢斗は、日立の内藤浩司を16本、13本に抑えてストレート勝ちし、NTT東日本の勝利が確定。昨年の成績を上回る4勝目を手にした。一方、日立情報通信Eは第2ダブルスの塚本好喜/高野将斗が小松﨑佑也/西川裕次郎に13本オールで勝利したが、チームにとっては痛い一敗となった。

チームの勝利を決める白星を手にした桃田賢斗
第2ダブルスで一矢報いた塚本好喜(左)/高野将斗

▼結果

NTT東日本(4勝2敗)2ー1 日立情報通信エンジニアリング(3勝3敗)

齋藤太一/古賀輝②〔13-21、21-11、27-25〕●1竹内義憲/松居圭一郎

桃田賢斗②〔21-16、21-13〕●0内藤浩司

小松﨑佑也/西川裕次郎0●〔13-21、13-21〕②塚本好喜/高野将斗

第1ダブルスで接戦を演じた竹内義憲/松居圭一郎(右)

取材・文/吉井信行

写真/菅原淳、福地和男

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