1月28日にバドミントンの最高峰リーグ『S/Jリーグ2017』第9日が、長野県大町市、福井県福井市、岡山県岡山市、沖縄県那覇市の4会場で開催された。ここでは岡山大会の男女結果をお伝えしよう。
【男子】
ここまで5戦全勝のトナミ運輸は、1敗で追うNTT東日本との大一番に臨んだ。そのトナミは園田啓悟/嘉村健士、西本拳太、保木卓朗/小林優吾とメンバーすべてに日本A代表を起用。一方、NTT東日本は桃田賢斗をケガで欠くなか、日本B代表の古賀輝/齋藤太一を第1ダブルスに置き、シングルスには内定選手の馬場湧生(筑波大)が出場した。
勝利のためにも第1ダブルスで先勝したいNTT東日本。日本ユニシス戦で活躍した古賀/齋藤が、トナミ運輸のエース・園田/嘉村を相手に第1ゲームを11本で失ったものの、第2ゲームは25-23で奪い返す。しかし、世界で活躍し、地力でも勝る園田/嘉村は「技術よりも気持ちの戦いだった」(園田)と、最後は気迫で古賀/齋藤を振り切り、ファイナルゲーム22-20で勝利をつかんだ。
エースが流れを引き寄せたトナミは、シングルスの西本も馬場を11本、18本で退けて勝利を確定させた。また、保木/小林もストレート勝ちするなど、終わってみれば強豪相手に3−0の完勝で、トナミは6戦全勝。勝ち点だけではなく、マッチ率でも優勝争いで優位に立った。
トナミ運輸・荒木純監督
「ここまでは連勝していましたが、1敗のチームも多かったので、優勝争いという意味では3−0で勝っておきたかった。ただ、優勝については全部勝たないと優勝はないという気持ちでいます。優位になったというだけで、最後はしっかりと勝って優勝したいです」
▼結果
トナミ運輸(6勝)3−0NTT東日本(3勝2敗)
園田啓悟/嘉村健士②〔21−11、23−25、22−20〕1●古賀輝/齋藤太一
西本拳太②〔21−11、21−18〕0●馬場湧生
保木卓朗/小林優吾②〔21−13、21−15〕0●小松崎佑也/星野翔平
【女子】
開幕戦で再春館製薬所に敗れたものの、それ以降は3連勝と立て直したヨネックス。一方、で、今季はいまだ勝ち星のない七十七銀行という両者が対戦した。
どちらのチームにとっても、勝って勢いをつけたい第1ダブルスは、ヨネックスが櫻本絢子/髙畑祐紀子、七十七銀行が河崎綾佳/嶺井優希。この勝負は「なかなか勝ちきれなかった櫻本/髙畑がしっかりストレートで勝ってくれた」(ヨネックス・内藤監督)と12本、15本で櫻本/髙畑に軍配が上がる。そして、ヨネックスは第1ダブルスが生み出したよい流れを、シングルスの鈴木温子が受け継いで、今季3勝と勢いのある杉野文保を相手に15本、9本の完勝。
第2ダブルスでは、エースの福万尚子/與猶くるみもストレート勝ちしたヨネックスが、4勝1敗という好成績で最終節を迎えることとなった。一方で、敗れた七十七銀行は苦しい6敗目。2月4日の最終戦・ACT SAIKYO戦でなんとか1勝を挙げたい。
ヨネックス・内藤祐輔監督
「最終節は前年度の3位(北都銀行)と4位(NTT東日本)のチームです。優勝をめざしますが、ここまでうちは3−0での勝利が1回と自力優勝は難しい。ですが、最後まであきらめないためにも勝利が必須になってくると思うので、挑戦する気持ちで挑みたいです」
▼結果
ヨネックス(4勝1敗)3−0七十七銀行(6敗)
櫻本絢子/髙畑祐紀子②〔21−12、21−15〕0●河崎綾佳/嶺井優希
鈴木温子②〔21−15、21−9〕0●杉野文保
福万尚子/與猶くるみ②〔21−12、21−14〕0●大森舞/小見山彩
取材・文/吉井信行
写真/江見洋子