日本代表の切磋琢磨
世界選手権では4つのメダルを手にした日本代表は、スーパーシリーズ後半戦でも次々と好成績をおさめた。9月のSS2連戦の初戦となった韓国OPでは、女子シングルスの奥原が準優勝。ベスト4には同じく女子シングルスの山口茜が入り、女子ダブルスでも髙橋礼華/松友美佐紀が4強入りを果たした。男子ダブルスでは園田啓悟/嘉村健士と保木卓朗/小林優吾の2組が準決勝に進出(ともに4強)するなど、世界選手権からの好調をキープしていた。
男子ダブルスの活躍
そして、韓国OPの翌週に開催されたダイハツ・ヨネックスジャパンOPでは、日本のエース・髙橋礼華/松友美佐紀が、3年ぶり2度目のジャパンOP優勝を達成。また、男子ダブルスでは、井上拓斗/金子祐樹が初のSS決勝進出を果たした。決勝ではインドネシアのギデオン/スカムルジョに敗れて準優勝に終わったが、「日本で行なわれた大会で決勝まで上がれたことは自信になります」と井上。金子も「一番にはなれなかったので満足はしていませんが、日本で行なう国際大会の一番大きな大会で決勝まで来られた喜びはもちろんあります」と振り返った。
また、日本勢の活躍はこれに留まらず、混合ダブルスに出場した保木卓朗/廣田彩花も準優勝。女子ダブルスは福万尚子/與猶くるみ、福島由紀/廣田彩花がベスト4に進出した。世界女王の奥原も準決勝まで勝ち進んだが、ヒザの負傷により無念の棄権となっている。
代表復帰への道
国内大会では9月に全日本社会人(広島市)が開催され、男子シングルスの桃田賢斗が出場した。5月に復帰して以降、国際大会で優勝などを飾り調子を上げていた桃田は、この全日本社会人でも国内のトップ選手を退けて優勝。日本代表復帰に向けて、弾みをつける好結果を残した。
女子シングルスでは峰歩美がV。男子ダブルスは元日本代表の橋本博且/佐伯祐行のペアが制し、混合ダブルスは高階知也/江藤理恵が優勝を果たしてる。女子ダブルスは期待の若手・志田千陽/松山奈未が、社会人初タイトルを手にしている。
<第7回終わり>
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/北川外志廣、江見洋子、井出秀人、BADMINTONPHOTO