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【年末年始企画】JAPANの躍進〜2017年を振り返る2<好調を持続する日本代表>

第2回

世界の中でも常に躍進を続けている日本。2017年も日本代表選手を中心に、数多くの栄光を手にしています。今回は年末特別企画として、2017年の日本代表の活躍や主な出来事を、数回に分けて振り返ります。第2回は、3月にスポットを当てて紹介します。

好調の波は止まらず

2月中旬に行なわれたアジア混合団体選手権で初優勝を飾った日本代表。前年から途切れることのない好調の波は、さらなる高みをめざす選手たちを後押した。多くのA代表組にとっては、2017年最初の国際トーナメントとなったドイツOP(GPG)。ここで頂点に輝いたのが、女子シングルスの山口茜と、女子ダブルスの福島由紀/廣田彩花だった。

山口は決勝の相手だったキャロリーナ・マリーン(スペイン)が棄権したため、戦わずして優勝を決めているが、福島/廣田は中国ペアをファイナル勝負で下しV達成。このほかにも、男子シングルスの上田拓馬、ダブルスの遠藤大由/渡辺勇大がベスト4に進出。女子シングルスの三谷美菜津、ダブルスの米元小春/田中志穂も準決勝に勝ち進んでいる。

優勝した山口茜
福島由紀/廣田彩花(右)

ドイツOPに続いて開催されたのが、スーパーシリーズ第1戦・全英OP(3月7日〜12日)。ここでベスト4の結果を出したのが、山口と混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗。強豪が集う全英OPでの好結果となったが、とくに渡辺/東野は、日本選手として同種目38年ぶりの4強入り。初戦では前回王者のインドネシアペアを下すなど、二人の高いポテンシャルを発揮した。「今大会は1回戦から世界ランキング5位の相手でしたが、そこで競り合いを抜け出せて自信がつき、2回戦以降も自分たちのプレーをすることができました」(東野)

日本選手では38年ぶりベスト4を決めた渡辺勇大(右)/東野有紗
山口茜

そのほかの選手も上位進出こそ逃してはいたものの、男子シングルスの坂井一将が当時の世界ランク2位、ヤン・O・ヨルゲンセン(デンマーク)から金星を奪取。男子ダブルスの園田啓悟/嘉村健士がベスト8に入ったほか、女子ダブルスは福島/廣田、米元小春/田中志穂、福万尚子/與猶くるみの3組が準々決勝に進出するなど、JAPANの層の厚さを示している。

復帰への第一歩

国内の出来事にも目を向けよう。全英OP期間中だった3月12日、日本バドミントン協会の理事会が開催され、無期限の競技会出場停止となっていた桃田賢斗(NTT東日本)の処分が、5月15日付で解除されることが決まった。

これにより、桃田の復帰戦は5月27日に開幕する日本ランキングサーキット(埼玉・さいたま市)が濃厚に。(桃田のコメントは こちら)元世界ランク2位の復帰が近づいた知らせを受けた朴柱奉監督も、全英OPからの帰国後にこう語っている。

「桃田のこと(処分解除)はインターネットで知りました。私の気持ちとしてはよかったなと思います。所属先(NTT東日本)から、桃田は1年間しっかり反省して、チームの練習をしっかりしていることは聞いていました。1年間、桃田の練習を直接は見られませんでしたが、これからチャンスがあれば見る気持ちはありますし、ナショナルチームに早く戻ってきてほしい気持ちもあります」

朴柱奉監督

<第2回終わり>

文/バドミントン・マガジン編集部

写真/北川外志廣、BADMINTONPHOTO、バドミントン・マガジン編集部

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